たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

『リング』

鈴木光司の『リング』を読んだ。 リング 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫) 作者:鈴木 光司 KADOKAWA Amazon 貞子で有名なので、ホラーの印象が強いが、実際はサスペンス又はミステリーの色合いが強い。 主人公は雑誌の記者で、離れた場所にいた4人の人物…

『乃木坂46"5期生"版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024』に行ったら前世の記憶が蘇った

令和6年4月14日、『乃木坂46"5期生"版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024』を観に行った。 会場はIMMシアター(生きてるだけで丸儲けシアター)。東京ドームのすぐそばにある、705席の小さな劇場だ。 乃木坂465期生は、単独で代々木体育館を埋め…

『オッペンハイマー』を観た

『オッペンハイマー』は2023年の映画*1。監督・脚本はクリストファー・ノーラン。主演はキリアン・マーフィ―。アカデミー賞は作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、作曲賞を受賞。 ビッグプロジェクトもの タイトルにもなっている主人公…

◯んちだいずかん

うずまき、いっぽん、びちびち。 世の中にはいろいろな◯んちがある。 一休さんは◯んちが得意。 今日も殿様に無理難題をふっかけられた。 「この屏風に描かれた虎さんを捕まえてくれないか」 ぽく、ぽく、ぽく。 ちーん。 一休さんの◯んちに殿様も開いた口が…

朝日新聞とレザボア・ドッグスと流れない便器

今週のお題「練習していること」 日経電子版の無料体験期間が終わったので、朝日新聞デジタルの無料体験をしている。日経と違って朝日は一ヶ月しか無料期間がない。ケチである。 日経と朝日は全く毛色が違う。日経は当然ながら経済の記事が多いのだが、朝日…

『葉桜の季節に君を想うということ』感想(ネタバレなし)

『葉桜の季節に君を想うということ』を読んだ。こりゃ面白い。 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 作者:歌野 晶午 文藝春秋 Amazon この小説は、主に五つの部品から構成されている。 成瀬正虎による詐欺グループ蓬莱倶楽部の捜査 麻宮さくらとの恋 …

こちとらいつでもFIREする構えよ

今週のお題「卒業したいもの」 ふと気づくと、FIRE(Financial Independence&Retire Early)達成のための目標額が貯まっていた。 ネットの記事を読んでいると、なぜかFIREするのには一億円が必要であるかのように書かれていることが多いが、あれは火よりも真…

『あの頃、乃木坂にいた』写真集を買うということは、未来を信じるということ

『あの頃、乃木坂にいた』を買った。これまでの経験から、写真集を買っても虚しいだけだと思っていたのだが、ついムラムラして買ってしまった。 この本は、乃木坂46五期生の写真集である。価格は2,182円(税抜き)。今年の2月20日に発売された。 オリコン週…

レーズンが最高値を記録した新聞記事が面白いリーズン

最近、ブログの更新頻度が下がっている。ネタが思いつかないからである。これではいかんと思い、ブログの本旨に帰ろうと思う。つまり、日々思うことについて書いていくのだ。 今年に入ってから新聞を熱心に読んでいる。私はケチなので、まずお試しで無料購読…

『エイリアン』と『ザ・フライ』と『リトル・ミス・サンシャイン』と『オデッセイ』と『天使にラブソングを』

認識している限りでは初めてコロナにかかった。しんどかった……。 日経新聞とにらめっこしながら、特に書くことも思いつかないので、観た映画について書こう。 『エイリアン』は1979年の映画。監督はリドリー・スコット、脚本はダン・オバノン、主演はシガニ…

東京経済オンラインのアクセスランキングを元に、優れたタイトルの要素を考える

名著『2016年の週刊文春』に次のようなことが書いてあった。 「編集者に一番必要なのは企画力だ」「プランとは、つまりはタイトルのことだ」 というわけで、今日はタイトルについて考えてみたい。優れたタイトルとはどのような要素で構成されているのか? 謎…

『アクロイド殺し』と『方舟』と『爆弾』

『アクロイド殺し』と『方舟』と『爆弾』を読んだ。いずれもミステリー小説である。 以下、ネタバレを辞さないので未読の方は注意していただきたい。 『アクロイド殺し』はミステリィの女王アガサ・クリスティの傑作。 ある晩、田舎の富豪アクロイドが自宅で…

『マイ・フェア・レディ』と『プリティ・ウーマン』について

『キューティ・ブロンド』と間違えて『プリティ・ウーマン』を観た。『マイ・フェア・レディ』と間違えて『ティファニーで朝食を』を観た。 それはともかく、『プリティ・ウーマン』と『マイ・フェア・レディ』について語っていきたい。 この二つの映画はど…

『西洋絵画Best100』感想

『西洋絵画Best100』というムックを読んだ。 西洋絵画 BEST 100 (TJMOOK) 宝島社 Amazon 昨年アメリカ映画ベスト100を観た結果、ベスト100を制覇すると色々な知見が得られることを悟った。ならば次はなんだろうと考えた結果、名画に思い至ったのである。 前…

『ゴールデンカムイ』について考える

『ゴールデンカムイ』の実写映画が昨日公開されたが、観に行く気も起きないので原作の『ゴールデンカムイ』がどういう構造の作品なのかを改めて考えてみたい。 『ゴールデンカムイ』のストーリーを一言でまとめれば「お宝探し」である。しかも宝とは黄金を指…

1939年のクーデレ映画『ニノチカ』

『ニノチカ』は1939年の映画。監督はエルンスト・ルビッチ。脚本はチャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー、ワルター・ライシュ。主演はグレタ・ガルボとメルヴィン・ダグラス。 『ニノチカ』はクーデレ萌え映画である。 ニノチカというのはヒロインの…

『情婦』感想

『情婦』は1957年の映画。監督はビリー・ワイルダー。脚本はビリー・ワイルダーの相棒にハリー・カーニッツ。主演はチャールズ・ロートン。 本作は法廷もののミステリー。 弁護士の主人公のもとに犯罪の被疑者がやってきて弁護をすることになるという流れ。 …

映画感想:『キル・ビル』と『シンデレラ』

『パルプ・フィクション』が面白かったので、かの有名な『キル・ビル』を観た。 ストーリーはシンプルだ。結婚式(の予行演習)の最中に殺し屋に襲われた元殺し屋の女が、犯人たちに復讐するという話。 面白ポイントは二つ。 カタコトの日本語を話す金髪美女…

2024年の目標:ニュースをチェックする!

今週のお題「2024年にやりたいこと」 昨年はアメリカ映画ベスト100制覇を掲げて見事に達成した。(ちなみにもう一つの目標だった「4回以上旅をする!」は「旅に行くと疲れるな~」と思ったのでやめた。違うなと思ったら退却することも大事だ。とは言っても、…

アメリカ映画ベスト100を制覇しました。

2023年の目標であったアメリカ映画ベスト100の作品をすべて見るのを、3日遅れで達成した。(ただし、未見の作品に限って言えば、ちゃんと去年のうちにすべて見たことは書き添えて置こう。)なので、それについて書く。 アメリカ映画ベスト100とは まずアメリ…

アメリカ映画ベスト100制覇への道:その100 街の灯

ホームレスが盲目の少女に貢ぎます。 『街の灯』は1931年の映画。製作・監督・脚本・主演・音楽・編集にチャールズ・チャップリン。ヒロインのヴァージニア・チェリルはケーリー・グラントの最初の奥さん。 『街の灯』は『黄金狂時代』と『モダン・タイムス…

アメリカ映画ベスト100制覇への道:その99 トイ・ストーリー

保安官のおもちゃが宇宙飛行士のおもちゃにリーダーの座を奪われる! 『トイ・ストーリー』は1995年の映画。監督はジョン・ラセター。脚本はジョス・ウィードン、アンドリュー・スタントン、ジョエル・コーエン、アレック・ソコロウ。世界初のフルCGアニメー…

アメリカ映画ベスト100制覇への道:その98 白雪姫

お姫様が母に殺されます。 『白雪姫』は1937年の映画。監督はデイヴィッド・ハンド、脚本はテッド・シアーズ、オットー・イングランダー、アール・ハード、ドロシー・アン・ブランク、リチャード・クリードン、メリル・デ・マリス、ディック・リカード、ウェ…

アメリカ映画ベスト100制覇への道:その97 サウンド・オブ・ミュージック

お転婆な修道女が厳格な家の家庭教師になります。 『サウンド・オブ・ミュージック』は1965年の映画。監督はロバート・ワイズ、脚本はアーネスト・レーマン。主演はジュリー・アンドリュースとクリストファー・プラマー。アカデミー賞は作品賞・監督賞・編集…

アメリカ映画ベスト100制覇への道:その96 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

田舎の少年が帝国に反旗を翻します。 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』は1977年の映画。監督・脚本はジョージ・ルーカス。主演はマーク・ハミル。アカデミー賞は編集賞・美術賞・衣装デザイン賞・作曲賞・視覚効果賞・録音賞・特別業績賞を受…

アメリカ映画ベスト100制覇への道:その95 プライベート・ライアン

一人の兵士を帰還させるために8人のチームが敵地へと送られる。 『プライベート・ライアン』は1998年の映画。監督はスティーブン・スピルバーグ、脚本はロバート・ロダット。主演はトム・ハンクス。アカデミー賞は監督賞・編集賞・撮影賞・音響賞・音響編集…

アメリカ映画ベスト100制覇への道:その94 フォレスト・ガンプ/一期一会

フォレスト・ガンプは知能指数が低いけど栄光の人生を駆け抜けます。 『フォレスト・ガンプ/一期一会』は1994年の映画。監督はロバート・ゼメキス、脚本はエリック・ロス。主演はトム・ハンクスとロビン・ライト。アカデミー賞は作品賞・監督賞・脚色賞・主…