たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『六人の嘘つきな大学生』感想

『六人の嘘つきな大学生』を読んだ。 六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本) 作者:浅倉 秋成 KADOKAWA Amazon 数ヶ月くらい前から本屋に行けばだいたい『同志少女よ、敵を撃て』や『黒牢城』あたりと並んで置いてあるので気になっていた。 『そして誰もいな…

『となりのハト 身近な生き物の知られざる世界』は、ありふれたものほど面白いものはないと気付かせてくれる一冊だ

『となりのハト 身近な生き物の知られざる世界』を読んだ。 ハトの生態を紹介する本だ。 となりのハト 身近な生きものの知られざる世界 作者:柴田 佳秀 山と渓谷社 Amazon この時点で、「面白くなさそう!」と思っただろうか。あるいは「お金を払ってまで読…

『東大リベンジャーズ』が教えてくれる「無意味」の面白さ

『東大リベンジャーズ』を読んだ。 『東京卍リベンジャーズ』ではない。『東大リベンジャーズ』である。 東大リベンジャーズ(1) (マガジンポケットコミックス) 作者:船津紳平 講談社 Amazon タイトルでお分かりのとおり、『東京卍リベンジャーズ』のパロ…

コロナの死亡率がアメリカ並みになると日本人の死因第4位に入ってくる件

『最悪の予感 パンデミックとの戦い』を読んだ。 最悪の予感 パンデミックとの戦い 作者:マイケル ルイス 早川書房 Amazon アメリカのコロナ対策が失敗する経緯を描いたノンフィクションだ。 アメリカが本格的にパンデミック対策に取り組み始めたのは、意外…

『そして誰もいなくなった』でミステリー小説の勉強をする

あなたは日本で一番賞金の高い文芸賞をご存知だろうか。 このミステリーがすごい大賞である。その賞金はなんと1200万円。このミス大賞ともなれば、ヒット間違いなしなので印税収入も含めればとてつもないお金が懐に入ることになる。 では二番目に賞金が高い…