年の瀬なので今年読んだ本を時系列順に紹介します。
併せて、面白い本を探す方法について考えてみます。
読んだ本に下記のとおりの評価を与えます。
△:読まない方がよかった
◯:読んでもよかったけど読まなくてもよかった
◎:読む価値があった
☆:心が震えた
◎以上の割合を増やす方法を考えます。
- 読んだ本
- 下町ロケット2(12/25-1/9)◯
- 売上につながる顧客ロイヤルティ戦略入門(1/3-17)◎
- NO RULES(1/4-1/24)◎
- 人生は楽しいかい?(1/9-18)△
- 劇場(1/19-1/26)◯
- 会計の世界史(1/25-2/6)◎
- 日の名残り(1/27-2/10)☆
- 本好きの下剋上(2/10-20くらい)△
- バブルの歴史△
- 本当のブランド理念について語ろう(2/7-3/6)◯
- 勝ち続ける個人投資家のニュースの読み方(2/27-28)◯
- 熱源(3/1-17)△
- アリエリー教授の行動経済学入門(3/6-7)◎
- 実践行動経済学(3/12-21)◎
- うまくいったやり方から捨てなさい(3/18-24)△
- ブログ術大全(3/29-4/6)◎
- 勝ち続ける会社を作る起業の教科書(4/7-4/14)△
- コンサル一年目が学ぶこと(4/15-4/21)△
- FIRE 最強の早期リタイア術(4/22-4/30)◎
- モモ(4/3-4/25)◯
- 神様とのおしゃべり(4/26-5/6)△
- ウォール街のランダムウォーカー(5/5-6/6)◎
- ユニクロ帝国の光と影(5/6-5/15)◎
- 転生したらスライムだった件(5/7-5/14)△
- オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る△
- 三体2下(6/7-6/24)☆
- マル暴総監(6/7-6/29)◯
- ザリガニの鳴くところ(6/30-8/2)◯
- 三体3上(6/25-7/30)☆
- 三体3下(8/1-8/16)☆
- 資本家マインドセット△
- 臆病者のための株入門(8/3-8/14)△
- 銃・病原菌・鉄(8/16-8/31)◎
- コンテナ物語(8/17-9/18)◎
- 眠れなくなるほど面白い宇宙の話(8/20-8/31)◯
- 銃・病原菌・鉄下(9/1-21)◎
- 最強の食事術◯
- わたしをはなさないで(9/22-10/23)△
- コーヒーの歴史(9/20-10/2)◎
- 新しい文章力の教科書(9/20-25)△
- 僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー(10/1-10/9)◯
- 多様性の科学(10/9-10/23)☆彡
- 大前研一稼ぐ力をつける「リカレント教育」(10/28-30)△
- 茶の世界史(10/25-11/8)◯
- マイケル・ポーターの競争戦略(11/3-11/26)☆
- ソロモンの偽証(10/24-11/26)◯
- 仁義なきキリスト教史(11/9-12/1)◎
- チーズはどこに消えた(12/2-12/3)◎
- 硝子の塔の殺人(11/27-12/10)☆
- 推し、燃ゆ◎
- 仕事2.0△
- 沈黙のWebマーケティング◎
- サピエンス全史(12/4-)☆
- 媒体で分類
- ジャンルで分類
- きっかけで分類
- まとめのまとめ
読んだ本
下町ロケット2(12/25-1/9)◯
Audibleで聴きました。一作目が面白かったので二作目を買いました。面白いんですが、池井戸作品は悪い会社人が必ず出てきて嫌な気分になるので今のところ三作目には手を出していません。
売上につながる顧客ロイヤルティ戦略入門(1/3-17)◎
売上には良き売上と悪しき売上があるそうです。良い売上とは顧客が満足してお金を払った売上、悪い売上とは顧客が渋々お金を出している売上です。当然、企業は良い売上を伸ばさなくてはいけません。これを一言で言えば、ロイヤルカスタマーを増やすことが企業にとっては大事。という本です。
有名企業の事例が豊富で面白いし、方法論が具体的に書かれているので参考にもなりそうです。
NO RULES(1/4-1/24)◎
Netflixの創業者がNetflix成功の秘訣を包み隠さず書いた本。厳選した社員だけを会社に残し、フィードバックを促し、ルールは可能な限り撤廃する。これだけ(いやムリ!)。こんな会社で働ける人が羨ましい!(でも自分がNetflixに入ったらすぐにクビにされそう。)
人生は楽しいかい?(1/9-18)△
劇場(1/19-1/26)◯
会計の世界史(1/25-2/6)◎
タイトルそのまま会計の歴史を書いた本。とても勉強になるし、非常に面白いです。
↓でもオススメしてます。
weatheredwithyou.hatenablog.com
日の名残り(1/27-2/10)☆
Audibleで聞きました。カズオ・イシグロの本。めっちゃいい。
第二次大戦でやらかすダーリントン卿の忠実な執事スティーブンスが恋に臆病だった後悔を包み隠して語る物語。
田辺誠一のナレーションも( ・∀・)イイ!!
本好きの下剋上(2/10-20くらい)△
バブルの歴史△
本当のブランド理念について語ろう(2/7-3/6)◯
勝ち続ける個人投資家のニュースの読み方(2/27-28)◯
熱源(3/1-17)△
アリエリー教授の行動経済学入門(3/6-7)◎
実践行動経済学(3/12-21)◎
うまくいったやり方から捨てなさい(3/18-24)△
ブログ術大全(3/29-4/6)◎
勝ち続ける会社を作る起業の教科書(4/7-4/14)△
コンサル一年目が学ぶこと(4/15-4/21)△
FIRE 最強の早期リタイア術(4/22-4/30)◎
モモ(4/3-4/25)◯
神様とのおしゃべり(4/26-5/6)△
ウォール街のランダムウォーカー(5/5-6/6)◎
ユニクロ帝国の光と影(5/6-5/15)◎
ジャーナリストがはなから批判するつもりで書いた本という時点で個人的に印象は良くないのですが、ユニクロの勉強になることは間違いないです。詳細は下の記事で書いています。
weatheredwithyou.hatenablog.com
ウイグル問題やレジ訴訟問題を考えると、やはり的を射ている部分もあるのかなあと今は思ったりします。
転生したらスライムだった件(5/7-5/14)△
オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る△
Audibleで聴きました。コロナ禍で一躍有名になった台湾のオードリー・タンさんが半生やコロナ対策などについて語っているのですが、内容をあまり覚えていません。
三体2下(6/7-6/24)☆
三体3まで含めて、神がかり的面白さ。人間の想像力はこれほどの物語を描けるのかと、なんというかウサイン・ボルトや大谷翔平のような未曾有のアスリートが現れた時のような感覚。感動は下の記事で伝えています。
マル暴総監(6/7-6/29)◯
ザリガニの鳴くところ(6/30-8/2)◯
三体3上(6/25-7/30)☆
三体3下(8/1-8/16)☆
資本家マインドセット△
Audibleで聴きました。どんなこと話してたっけ? とりあえず投資家と資本家は違うというのだけ覚えています。
臆病者のための株入門(8/3-8/14)△
銃・病原菌・鉄(8/16-8/31)◎
コンテナ物語(8/17-9/18)◎
眠れなくなるほど面白い宇宙の話(8/20-8/31)◯
今ブームの宇宙、この機会に学びなおしてみるのもいいかもしれません。基礎的なことを学び直すのには良い一冊です。
weatheredwithyou.hatenablog.com
銃・病原菌・鉄下(9/1-21)◎
最強の食事術◯
わたしをはなさないで(9/22-10/23)△
コーヒーの歴史(9/20-10/2)◎
新しい文章力の教科書(9/20-25)△
僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー(10/1-10/9)◯
多様性の科学(10/9-10/23)☆彡
大前研一稼ぐ力をつける「リカレント教育」(10/28-30)△
茶の世界史(10/25-11/8)◯
マイケル・ポーターの競争戦略(11/3-11/26)☆
もう一つは、ポーターの考え方は、企業だけでなく競争にさらされている全ての存在に適用できそうな点。つまり、個人の生き方の指針にさえなりうるのではないかという普遍性を感じたのです。weatheredwithyou.hatenablog.com
ソロモンの偽証(10/24-11/26)◯
仁義なきキリスト教史(11/9-12/1)◎
チーズはどこに消えた(12/2-12/3)◎
硝子の塔の殺人(11/27-12/10)☆
推し、燃ゆ◎
これもAudibleで聴きました。『ソロモンの偽証』を聴いていて陰鬱な気持ちになったので、これも暗い気持ちになりそうだからと避けてきました。結局、別に暗い気持ちにはなりませんでした。むしろ浄化された気分です。
ちなみに、この記事でやたらと背骨という言葉を使っているのはこの本の影響です。
weatheredwithyou.hatenablog.com
仕事2.0△
Audibleのボーナスで聴きました。これからは終身雇用の時代じゃないよみたいな話。全く面白いと思えなかったです。なんでか分かりませんが、全体的に薄っぺらいと感じました。
沈黙のWebマーケティング◎
これは非常に面白かったですね。SEO云々よりちゃんとした中身を作ることに重点が置かれていたのも本質を突いている気がするし、ストーリーも面白いです。
サピエンス全史(12/4-)☆
媒体で分類
Kindle
△:5
◯:6
◎:14
☆:6
計:31
Audible
△:11
◯:6
◎:3
☆:2
計:22
まとめ
明らかにAudibleのハズレ率が高いですね。ボーナスタイトルのハズレ率に至っては100%です。自分で購入したタイトルに限って言えば、むしろKindleよりも当たり率が高いです。
面白そうだと思った本を読む。これが大事なようです。どんなに素晴らしい本でも、自分の興味が同じ方向を向いていなければ魅力半減です。安いから読むはNG_φ(・_・。Kindleで読んだハズレ本も、「面白そうだから」より「役に立ちそうだから」で選んだものばかりな気がします。
ジャンルで分類
エッセイ
△:1
◯:1
ビジネス
△:5
◯:1
◎:5
☆:2
学術
◯:1
◎:2
健康
○:1
自己啓発
△:4
◎:1
小説
△:4
◯:6
◎:2
☆:5
投資
△:1
◯:1
◎:2
歴史
△:1
◯:1
◎:5
☆:1
まとめ
これはジャンル分けが難しい本が少なくないので参考程度ですね。
サンプル数が多いのが小説、ビジネス、歴史。小説とビジネスは玉石混交ですが、歴史は打率が良いです。ビジネスの中でも『NO RULES』や『ユニクロ帝国の光と影』あたりはある種の歴史本と言ってもいいと思っていますが、打率が良い。
サンプル数が少ないながらもハズレ率の高さが気になるのが自己啓発ですね。
ちょっと話はずれますが、なんとなく重たそうだな(気軽に手を出せないな)と感じる本ほど打率が高い気がしますね。
きっかけで分類
どういうきっかけで読んだかなんて覚えていないのが大半だし、一つのきっかけに絞ることができないものも多いですが、なんとなく分類。
Audibleボーナス
△:8
◯:3
アマゾンでオススメされた
△:4
◯:6
◎:7
☆:2
アマゾンで検索して探した
△:2
◯:2
◎:4
アマゾンで検索する=ランキングとかには載ってこない本をなんらかの目的を持って探した、ということですね。
ベストセラー(かつてベストセラーだったもの含む)
◯:1
◎:2
☆:3
『三体』で☆三つ稼いで、『銃・病原菌・鉄』で◎二つ稼いでるので、実質1:1:1かな。
作者つながりで読んだ
△:1
◎:1
紹介
△:1
◎:3
☆:3
まとめ
紹介で読んだ本の打率の高さが目を引きます。信頼できるレビュアーを見つけることが読書体験向上の近道かもしれません。私の場合だと、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツ、骨しゃぶりさんのことをもっと信頼していいのかもしれません。(『三体』もよく考えたら、ベストセラーだから買ったというよりマーク・ザッカーバーグとオバマが読んでるっていうから買った面は強いかもなあ。)
ただ、その場合に注意しなければならないのが、そのレビュアーの読書傾向の外にあるものが視野に入ってこないことですね。アメリカの偉い人たちがオススメしてくる本にはほぼ確実に日本産の面白い本は入ってきません。小説を読まない人が小説のレビューをすることは稀でしょうし、小説を読む人でもミステリー専門とかラノベ専門とか専門分野があったりもします。バランスの良いポートフォリオを組むことが大事かもしれません。
アマゾンのレビューも全体的に高いか低いかより、とてつもない熱をもって推している人がいるかいないかを見たほうがいいのかもしれないですね。
まとめのまとめ
面白い本を見つけやすくする方法として以下の三つが大事そうです。
- 読めるかどうか、役に立ちそうかどうかより読みたいかどうかを大事にしよう。
- 重たそうな本にこそ果敢にチャレンジしよう。
- 信頼できるレビュアーで適切なポートフォリオを組もう。
なんかフツー。面白みがありませんね。面白みがありませんが、この記事を書いた私には結局それが真理なのかという実感があります。でもこれは私にとっての真理で、他の方には再現性がないかもしれません。
というわけで、みなさんも今年一年で読んだ本を振り返って、自分はどうやって面白い本に出会ったかを考えてみてはいかがでしょうか?