たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

今年一年で読んだ本を紹介しつつ、面白い本の見つけ方を探る

 年の瀬なので今年読んだ本を時系列順に紹介します。

 併せて、面白い本を探す方法について考えてみます。

 

 読んだ本に下記のとおりの評価を与えます。

△:読まない方がよかった

◯:読んでもよかったけど読まなくてもよかった

◎:読む価値があった

☆:心が震えた

 ◎以上の割合を増やす方法を考えます。

 

読んだ本

下町ロケット2(12/25-1/9)◯

 Audibleで聴きました。一作目が面白かったので二作目を買いました。面白いんですが、池井戸作品は悪い会社人が必ず出てきて嫌な気分になるので今のところ三作目には手を出していません。

売上につながる顧客ロイヤルティ戦略入門(1/3-17)◎

 売上には良き売上と悪しき売上があるそうです。良い売上とは顧客が満足してお金を払った売上、悪い売上とは顧客が渋々お金を出している売上です。当然、企業は良い売上を伸ばさなくてはいけません。これを一言で言えば、ロイヤルカスタマーを増やすことが企業にとっては大事。という本です。

 有名企業の事例が豊富で面白いし、方法論が具体的に書かれているので参考にもなりそうです。

NO RULES(1/4-1/24)◎

 Netflixの創業者がNetflix成功の秘訣を包み隠さず書いた本。厳選した社員だけを会社に残し、フィードバックを促し、ルールは可能な限り撤廃する。これだけ(いやムリ!)。こんな会社で働ける人が羨ましい!(でも自分がNetflixに入ったらすぐにクビにされそう。)

人生は楽しいかい?(1/9-18)△

 Audibleのボーナスで聞きました。ストーリー仕立てでシステマの真髄を教えてくれる話。システマの真髄とは……? 忘れました。

劇場(1/19-1/26)◯

 Audibleで聞きました。又吉直樹の第二作。ダメ男がなぜか性格のいい女の子と付き合ってダメ男だから分かれることになる話だった気がする。まあ普通に面白かったです。

会計の世界史(1/25-2/6)◎

 タイトルそのまま会計の歴史を書いた本。とても勉強になるし、非常に面白いです。
↓でもオススメしてます。

weatheredwithyou.hatenablog.com

日の名残り(1/27-2/10)☆

 Audibleで聞きました。カズオ・イシグロの本。めっちゃいい。

 第二次大戦でやらかすダーリントン卿の忠実な執事スティーブンスが恋に臆病だった後悔を包み隠して語る物語。

 田辺誠一のナレーションも( ・∀・)イイ!! 

本好きの下剋上(2/10-20くらい)△

 Audibleのボーナスで聞きました。主人公が嫌いで私には合いませんでした。

バブルの歴史△

 面白くなさすぎて完読できませんでした。南海バブルは難解過ぎるのか何を書いているのか何回読んでもまるで分からない。投資に批判的な著者の主観が混じりすぎ。そのわりにはただ事実をつらつら並べているだけ……というように自分には見えてしまいましたね。
 バブルの歴史を学びたかったら、『ウォール街のランダム・ウォーカー』を読んだほうが分かりやすいと思います。

本当のブランド理念について語ろう(2/7-3/6)◯

 P&Gで大活躍したっぽい人の話。前半の原則論部分ががくどすぎて読むのをやめようかと思うほどでしたが、後半の事例を交えた説明が始まると非常に面白かったですね。P&Gでの著者の武勇伝が一番面白いです。

勝ち続ける個人投資家のニュースの読み方(2/27-28)◯

 一回読んだことがある本でしたが再読しました。どういう事が起きると何がどういった値動きをするのかが書いてあります。
 本って二回目だとあっという間に読めるんですね。

熱源(3/1-17)△

 Audibleで聞きました。たしかナレーションがいまいちだった気がする。変なところでためすぎてて凄く聴き心地が悪かった……ような記憶があります。アイヌが主人公で実話に基づいた話なのでゴールデンカムイが好きな人は読んどいてもいい。

アリエリー教授の行動経済学入門(3/6-7)◎

 アリエリー教授の本はとても面白いです。『予想どおりに不合理』もオススメ。「こういう経験をもとに、こういう実験を思いついた。やってみたらこうなった。それではこういう実験をしてみたらどうなるだろう」というように実験に至るまでの思考過程を説明しているのが面白いところのような気がします。
 行動経済学は人間の一貫した不合理性を逆に利用して社会問題を解決できないかな~!?って感じの学問です。
 たとえば、最貧国にいる一人の少女のために寄付を募るのと、統計的に最貧国の状況を示し寄付を募るのと、統計を示しながら少女に焦点を当てて寄付を募った場合、どれが最も寄付を集めることができるでしょうか? といったようなことがたくさん書いてあります。

実践行動経済学(3/12-21)◎

 上の本よりも、実践をするための道筋を少し詳しく書いてくれている本。面白さが少し落ちる分、お役立ち度は上がる気がします。

うまくいったやり方から捨てなさい(3/18-24)△

 Audibleで聴きました。う~ん、何を言っていたか全く覚えていない!

ブログ術大全(3/29-4/6)◎

 ヨッセンスのヨスさんが書かれたブログの本。これを読んで私はブログを始めたのでした。だから◎。もう一回読み直したほうがいいかもな~。

勝ち続ける会社を作る起業の教科書(4/7-4/14)△

 トレジャーファクトリーの創業者が書いた本。う~ん、どんなことが書いてあったっけ? 会社は急拡大しすぎないほうがいい的なことが書かれていたような記憶はほのかにあります。

コンサル一年目が学ぶこと(4/15-4/21)△

 う~ん、どんなことが書いてあったっけ? なんかファクトベースで語れとかなんかそんな感じのことが書いてあった気がしますねえ。

FIRE 最強の早期リタイア術(4/22-4/30)◎

 著者がFIREに至るまでの道筋や考え方、その後について書かれています。FIREについて学びたいならとりあえずこれを読んどけば間違いない。私はこれで当面の目標ができました。君の名は希望ですよ本当に。

モモ(4/3-4/25)◯

 Audibleで聴きました。不朽の名作。謎の少女モモが灰色の男たちと戦う話。時間を節約するために時間に追われる人々の姿は狩猟採集生活から農耕社会に移行して個としては貧しくなった人類の姿と重なります?

神様とのおしゃべり(4/26-5/6)△

 Audibleで聴きました。なんか世界は自分の望んだとおりになっているとかそんな感じの話だった気がする。たぶん人は世界を自分の見たいように見て、自分の解釈したいように解釈して、やりたいように行動している、とかなんかそういう感じのことを言いたいんだと思います。

ウォール街のランダムウォーカー(5/5-6/6)◎

 バブルの歴史、テクニカル、ファンダメンタルズ、ポートフォリオ理論、ベータ……株式投資についてこれほど総合的に学べる本はなかなかないかも。
 欠点があるとすれば、この本を読むと個別株投資をやる気が失せるので、個別株投資のファンダメンタル分析が楽しくて仕方ないという人は読まないほうがいいかもしれません。
 下の記事で内容をまとめています。

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ユニクロ帝国の光と影(5/6-5/15)◎

 ジャーナリストがはなから批判するつもりで書いた本という時点で個人的に印象は良くないのですが、ユニクロの勉強になることは間違いないです。詳細は下の記事で書いています。

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 ウイグル問題やレジ訴訟問題を考えると、やはり的を射ている部分もあるのかなあと今は思ったりします。

転生したらスライムだった件(5/7-5/14)△

 Audibleのボーナスで聴きました。面白いは面白かったけど、あまり盛り上がりポイントもないままに一巻が終わったなあという印象です。

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る△

 Audibleで聴きました。コロナ禍で一躍有名になった台湾のオードリー・タンさんが半生やコロナ対策などについて語っているのですが、内容をあまり覚えていません。

三体2下(6/7-6/24)☆

 三体2上をAudibleで聞いてイマイチだったのか、かなり間をあけてから下巻を読んだようです。こちらはKindleで読みました。
 三体3まで含めて、神がかり的面白さ。人間の想像力はこれほどの物語を描けるのかと、なんというかウサイン・ボルト大谷翔平のような未曾有のアスリートが現れた時のような感覚。感動は下の記事で伝えています。

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マル暴総監(6/7-6/29)◯

 Audibleのボーナスで聴きました。暴力団と警察の関係性が面白いです。

ザリガニの鳴くところ(6/30-8/2)◯

 Audibleで聴きました。DV親父のせいで家庭が崩壊した少女がただ一人で湿地に生きた物語。少女は一人の少年と出会い、別れ、別の青年と付き合い……みたいな。

三体3上(6/25-7/30)☆

三体3下(8/1-8/16)☆

資本家マインドセット

 Audibleで聴きました。どんなこと話してたっけ? とりあえず投資家と資本家は違うというのだけ覚えています。

臆病者のための株入門(8/3-8/14)△

 Audibleで聴きました。株式投資って何よという話。他にも本がある中でこれをあえて読む必要はないと思いますが、悪い本ではないです。

銃・病原菌・鉄(8/16-8/31)◎

 Audibleで聴きました。なぜ白人ワールドが世界を支配し、アジアやアメリカ原住民が世界を支配しなかったのかという話。非常に面白いですが、こういうのは目で読んだ方がいいですね。でもAudibleじゃないとなかなか読む気にならないという矛盾。

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コンテナ物語(8/17-9/18)◎

 コンテナがいかに世界を変えたか、コンテナはいかにして生まれたのか、コンテナの未来はどうなるのか。規格化が世界をどれだけ変えうるのかという話であり、イノベーションはどこから現れ何をもたらすのかという話でもあります。実に面白い。

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眠れなくなるほど面白い宇宙の話(8/20-8/31)◯

 今ブームの宇宙、この機会に学びなおしてみるのもいいかもしれません。基礎的なことを学び直すのには良い一冊です。

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銃・病原菌・鉄下(9/1-21)◎

 下巻です。行動経済学やこういう本は、人間を動かすものは社会の構造であることを教えてくれます。世の中には個人や集団のマインドに問題の原因を見出す論が跋扈しています。でも、そのマインドを決定している要因があるはずです。そのように考えたほうが幸せになるための道筋は見つけやすいだろうと思います。

最強の食事術◯

 健康な食事に関する本です。マグネシウムビタミンDが大事だそうです。
 これ系の本を読んで毎回思うのは、こんなんムリ!ってことですね。どういう食事が健康なのかより、健康な食事をいかにしてローコストで実現するかという点が大きな課題な気がします。

わたしをはなさないで(9/22-10/23)△

 Audibleで聴きました。『日の名残り』と同じくカズオ・イシグロの本なのですが、なんか全然心に響きませんでしたね。大切に聴こうと思って、等倍速で聴いたのが致命的だったのかも。2倍速で聴き直しはじめました。

コーヒーの歴史(9/20-10/2)◎

 コーヒーの歴史の本です。コーヒーはノンアルコールドリンクの王です。それだけに、その歴史には経済のダイナミックな動きが反映されていて読み応えあり。

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新しい文章力の教科書(9/20-25)△

 ヒトデさんがオススメしていたので読みました。う~ん、正直もう知ってるよ的なことが書かれていたかなという印象(実践できているかは別)。

僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー(10/1-10/9)◯

 日本人の著者がイギリスで育つ息子を観察したエッセイ。イギリス社会の雰囲気を知るにはいい本です。感想は下の記事で書きました。

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多様性の科学(10/9-10/23)☆彡

 本しゃぶりさんを読んで買った本。
 この本は非常に重要なことを教えてくれます。多様性は個人も救うし組織も救う。にもかかわらず、我々から多様性を遠ざける日常に潜む罠。
 組織はただ単に個を集めただけのものではない。それは当たり前のことですが、意外に頭から抜け落ちがちです。『NO RULES』にだって、能力密度を高めるということは書かれていても、能力や視点の広がりについては特に書かれていなかった気がします。
 この本で学んだことは今や私の思考の要です。

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大前研一稼ぐ力をつける「リカレント教育」(10/28-30)△

 FIREした後、もう一回大学で学び直すのも面白いかもなーと思って購入。議論が抽象的で参考になりませんでした。

茶の世界史(10/25-11/8)◯

 コーヒーの歴史を勉強したので、今度は茶の歴史を……と思ったのですが、お茶はあまり良い感じで安い歴史本がありませんでした。というわけで、これを購入。
 お茶は砂糖とセットで飲まれるという点がポイントでこれが奴隷貿易と密接に繋がっているとか、イギリスが自家製の茶を作るためにインドを茶畑にし、アッサムも発見して中国を追い抜いていったとか、日本はわりと頑張ったけど情報戦が下手でイギリスに敵うわけもなく唯一アメリカに活路を見出したとか、コーヒーには文化がないが茶には茶の湯の文化があるとか、面白い話があるにはありました。
 が、問題点が二つ。ノンアルコールの王はコーヒーです。茶がシェアを確保できたのは欧米列強ではイギリスのみ。だから茶の世界史はほぼイギリス被害者の会といった様相を呈しています。広がりがなく、展開も単調で、トータルで見るとあまり面白みがありませんでした。これなら日本文化と茶の関わりを学んだ方が面白そう。
 もっと重要な問題は、情報が古いこと。インドが世界一の茶畑になって終わっています。しかし、御存知の通り、現在は中国が世界一に返り咲いています。このミッシングリンクを埋めないことには記事を書く気にはなれません。ググって補おうかと思いましたが、簡単には調べられなさそうで挫折しました。

マイケル・ポーターの競争戦略(11/3-11/26)☆

 これも『多様性の科学』と同じく、今後の私の背骨になりそうな一冊。
 マイケル・ポーターの競争戦略が( ・∀・)イイ!!と思ったポイントは二つ。一つは、思考の基盤となるものが書かれていること。巷にあるマーケティング系の本って、色々な原則や戦術がある中でそれぞれの著者が経験に基づいて大事にしていたり得意にしていたりするものが書かれているイメージ。その技を使うといいかもしれないし、使わなくてもいいかもしれない。使わないほうがいいかもしれない。今は使えても、いずれ使えなくなるかもしれない。なんともあやふやです。でも、この本はどんな企業でも絶対に外せないことが書いてある。そう感じました。

 もう一つは、ポーターの考え方は、企業だけでなく競争にさらされている全ての存在に適用できそうな点。つまり、個人の生き方の指針にさえなりうるのではないかという普遍性を感じたのです。weatheredwithyou.hatenablog.com

ソロモンの偽証(10/24-11/26)◯

 Audibleで聴きました。途中まででしたが続きを読みたいとまでは思わず。

仁義なきキリスト教史(11/9-12/1)◎

 これも本しゃぶりさんを読んで買った本。
 私はカトリックの学校に通っていたのですが、キリスト教にはけっこう違和感を覚えることが多かったです。イチジクの木が可哀想だし、放蕩息子の兄が可哀想だし、キリスト教徒の教師は性格悪い奴ばっかだし……。世界史でもキリスト教のヤバさは顕著です。
 しかし、この本を読むと、キリスト教へのそういった疑問が全て氷解します。そうか、みんなヤクザだったんだと。キリスト教は極道だと思えば、全てに説明がつきます。もっと面白みのない言い方をすれば、どんな理想を掲げていようが、結局みんな普通の人間なんだということです。それはキリスト教に限った話でもないと思います。
 かねてより「宗教=愛の団体」という誤解が、歴史や世界情勢への理解を阻んでいるのではと思っていたのですが、それをより明確かつ面白く示してくれているのが本作だと思います。特に高校生にオススメしたい。

チーズはどこに消えた(12/2-12/3)◎

 変化とは、何かを失うことではなく、何かを得ること。
 なんでもないことのようですが、重要な考え方だと思います。人間は得るものより失うものに大きな価値を感じる生き物です。行動経済学の本を読めば必ず書いてあります。我々は失うものに注目してしまいがちなんでしょうね。
 シンプルなメッセージを伝えることに特化していて、内容はそんなにありませんが、その分短時間で読めます。

硝子の塔の殺人(11/27-12/10)☆

 Audibleで聴きました。シンプルに面白い。面白すぎた。いやーミステリっていいものですね。

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推し、燃ゆ◎

 これもAudibleで聴きました。『ソロモンの偽証』を聴いていて陰鬱な気持ちになったので、これも暗い気持ちになりそうだからと避けてきました。結局、別に暗い気持ちにはなりませんでした。むしろ浄化された気分です。

 ちなみに、この記事でやたらと背骨という言葉を使っているのはこの本の影響です。

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仕事2.0△

 Audibleのボーナスで聴きました。これからは終身雇用の時代じゃないよみたいな話。全く面白いと思えなかったです。なんでか分かりませんが、全体的に薄っぺらいと感じました。

沈黙のWebマーケティング

 これは非常に面白かったですね。SEO云々よりちゃんとした中身を作ることに重点が置かれていたのも本質を突いている気がするし、ストーリーも面白いです。

サピエンス全史(12/4-)☆

 まだ半分しか読めていないのですが、目から鱗が落ちまくり。5Pに一つはハッとさせられる言葉がある。要約されたもので読んだ気にはなると損です。私の背骨になる一冊だと確信しています。
 この世にないものを想像できるのがホモ・サピエンスの最大の強み。神話を共有するから人類はサルよりはるかに巨大な社会を築くことができる。最も強力な三つの神話が貨幣・帝国・宗教。
 この三つをテーマにしている漫画があります。そう、『ゴールデンカムイ』です。というわけで、『ホモ・デウス』を読むと『ゴールデンカムイ』の理解が深まるかも。逆に『仁義なきキリスト教史』を読むと、この本の理解もさらに深まるのでは。
 
 以上の計53冊が今年読んだ本です。
△:16
◯:12
◎:17
☆:8
 

媒体で分類

Kindle

△:5

◯:6

◎:14

☆:6

計:31

Audible

△:11

◯:6

◎:3

☆:2

計:22

まとめ

 明らかにAudibleのハズレ率が高いですね。ボーナスタイトルのハズレ率に至っては100%です。自分で購入したタイトルに限って言えば、むしろKindleよりも当たり率が高いです。

 面白そうだと思った本を読む。これが大事なようです。どんなに素晴らしい本でも、自分の興味が同じ方向を向いていなければ魅力半減です。安いから読むはNG_φ(・_・。Kindleで読んだハズレ本も、「面白そうだから」より「役に立ちそうだから」で選んだものばかりな気がします。

ジャンルで分類

エッセイ

△:1

◯:1

ビジネス

△:5

◯:1

◎:5

☆:2

学術

◯:1

◎:2

健康

○:1

自己啓発

△:4

◎:1

小説

△:4

◯:6

◎:2

☆:5

投資

△:1

◯:1

◎:2

歴史

△:1

◯:1

◎:5

☆:1

まとめ

 これはジャンル分けが難しい本が少なくないので参考程度ですね。

 サンプル数が多いのが小説、ビジネス、歴史。小説とビジネスは玉石混交ですが、歴史は打率が良いです。ビジネスの中でも『NO RULES』や『ユニクロ帝国の光と影』あたりはある種の歴史本と言ってもいいと思っていますが、打率が良い。

 サンプル数が少ないながらもハズレ率の高さが気になるのが自己啓発ですね。

 ちょっと話はずれますが、なんとなく重たそうだな(気軽に手を出せないな)と感じる本ほど打率が高い気がしますね。

きっかけで分類

 どういうきっかけで読んだかなんて覚えていないのが大半だし、一つのきっかけに絞ることができないものも多いですが、なんとなく分類。

Audibleボーナス

△:8

◯:3

アマゾンでオススメされた

△:4

◯:6

◎:7

☆:2

アマゾンで検索して探した

△:2

◯:2

◎:4

 アマゾンで検索する=ランキングとかには載ってこない本をなんらかの目的を持って探した、ということですね。

ベストセラー(かつてベストセラーだったもの含む)

◯:1

◎:2

☆:3

 『三体』で☆三つ稼いで、『銃・病原菌・鉄』で◎二つ稼いでるので、実質1:1:1かな。

作者つながりで読んだ

△:1

◎:1

紹介

△:1

◎:3

☆:3

まとめ

 紹介で読んだ本の打率の高さが目を引きます。信頼できるレビュアーを見つけることが読書体験向上の近道かもしれません。私の場合だと、ジェフ・ベゾスビル・ゲイツ、骨しゃぶりさんのことをもっと信頼していいのかもしれません。(『三体』もよく考えたら、ベストセラーだから買ったというよりマーク・ザッカーバーグオバマが読んでるっていうから買った面は強いかもなあ。)

 ただ、その場合に注意しなければならないのが、そのレビュアーの読書傾向の外にあるものが視野に入ってこないことですね。アメリカの偉い人たちがオススメしてくる本にはほぼ確実に日本産の面白い本は入ってきません。小説を読まない人が小説のレビューをすることは稀でしょうし、小説を読む人でもミステリー専門とかラノベ専門とか専門分野があったりもします。バランスの良いポートフォリオを組むことが大事かもしれません。

 アマゾンのレビューも全体的に高いか低いかより、とてつもない熱をもって推している人がいるかいないかを見たほうがいいのかもしれないですね。

まとめのまとめ

 面白い本を見つけやすくする方法として以下の三つが大事そうです。

  • 読めるかどうか、役に立ちそうかどうかより読みたいかどうかを大事にしよう。
  • 重たそうな本にこそ果敢にチャレンジしよう。
  • 信頼できるレビュアーで適切なポートフォリオを組もう。

 なんかフツー。面白みがありませんね。面白みがありませんが、この記事を書いた私には結局それが真理なのかという実感があります。でもこれは私にとっての真理で、他の方には再現性がないかもしれません。

 というわけで、みなさんも今年一年で読んだ本を振り返って、自分はどうやって面白い本に出会ったかを考えてみてはいかがでしょうか?