今週のお題「好きなお茶」
好きなお茶といえば、最近飲んだ綾鷹カフェが非常に美味しかったですね。私は抹茶って苦いからあまり好きじゃないんですが、あの抹茶ラテは上品な甘さで美味でした。
お茶について語れることといえばこれくらいなのでWikipediaを読んで簡単に勉強してみました。
まず、お茶とはなんなのでしょうか?
茶(ちゃ)は、チャノキ(学名:Camellia sinensis (L.) Kuntze)[注 1]の葉(茶葉)や茎(茎茶・棒茶)から作られる飲み物である。
とのことです。
はい、ここで疑問が湧きますね。麦茶の原料って、麦じゃないの?
実は、麦茶は茶外茶というジャンルのお茶なのだそうです。
茶葉を使用しない嗜好性飲料も総じて「茶」と呼ばれることがある。こういった茶ではない「茶」の多くはチャノキ以外の植物に由来するものであり、葉や茎、果実、花びらなどを乾燥させたものを煎じて使用する。また、それら「茶ではない茶」を中国語では「茶外茶」と呼び、本来の茶を「茶葉茶」と呼んで区別することも行われている[123][124]。
というわけで、麦茶やルイボスティー、ハーブティーなど原料っぽいのが名前になっているお茶は実はお茶じゃなかったようです。お茶だけどお茶じゃなかったー!ってことです。トトロもビックリですね。ということは、緑茶や紅茶が健康に良いという情報があったとしても、「じゃあ麦茶も?」と期待してはいけないということになりそうです。
話は戻って、お茶の原料であるチャノキというのはよく静岡の茶畑のイメージに出てくるアレです。チャノキには二種類あるそうです。
世界で主に栽培されているのは基本変種であるチャノキ(学名 : Camellia sinensis (L.) Kuntze)とその変種であるアッサムチャ(学名 : Camellia sinensis (L.) Kuntze var. assamica (J.W.Mast.) Kitam.)の2変種である。
要するに、「アッサムかアッサム以外か」ということのようです。アッサムは紅茶向きで寒いところでは育たない、アッサムじゃないチャノキは緑茶向きで寒いところでも育つのだとか。
葉っぱは新芽の頃に摘むのがよいようです。
新芽が成長してくると摘採を行う。摘採時期が遅れると収量は増えるものの、次第に粗繊維が増加して葉が硬化し、主成分であるカフェイン、カテキン、アミノ酸(テアニン)も急激に減少するため、品質が低下する。そのため、品質を保ちながら収量を確保するため、摘採時期の見極めが必要である[13]。
お茶の味を決めるのは酵素反応のようです。酵素というのは、要するに触媒のことで、化学反応を促進させてくれるやつですね。
この酵素反応を止める方法に、
- 炒る(殺青)
- 蒸す(蒸青)
があるようです。逆に、促進させる方法が下の三つ。
- 乾かす(萎凋)
- 揺らす(揺青)
- 揉む(揉捻)
その他に、茶葉に含まれる酵素以外の力を利用して発酵させる方法が
- 高温多湿のところに置く(悶黄、渥堆)
のようです。
いきなり炒ってしまい酵素反応をさせないのが緑茶(化学反応が進まないことで葉緑素が残るので緑色)。酵素反応をさせまくるのが紅茶のようです(化学反応が進むことで赤くなる)。
茶を表す言葉はチャっぽいのとティーっぽいのの二種類があるようですが、どちらも中国語に由来しているようです。
というくらいなので、お茶は中国原産のようです。しかし、日本においても茶の湯が隆盛したように独自の発展を遂げ(『三体』にも日本を象徴する演出として茶道が登場していました)、ヨーロッパにお茶が伝わったのはなんと日本からなのだそうです。
実際にヨーロッパに茶がもたらされたのは、1609年、オランダが日本の平戸島に商館を設け、翌年、日本の茶がジャワ経由でヨーロッパに輸出されてからである。そのため、ヨーロッパで当初飲まれたのは日本の緑茶であった。薬屋で量り売りされる高価なもので、聖職者が眠気覚ましの薬に用いたとも言われる。17世紀前半には、オランダの医師が、茶は万病に効き、長生きの妙薬だと述べたのに対し、ドイツやフランスの医師が、茶の害を説いた文章を発表している[90]。
その後、お茶が貿易のメイン品目になり、アヘン戦争に繋がっていくことは学校で習いましたね。うーん考えてみれば、ボストン茶会事件もあるし、お茶って実は歴史上いろんなところに顔を出しているんですねえ。実はお茶ってかなりスゴイ奴なのかもしれません。
じゃあ、そんなお茶は今、どこが生産しているのか? ランキングを見ると、やはりお茶の祖国である中国が断然トップのようです。続くのが、インド、ケニア、スリランカ、トルコ。日本は第10位……とWikipediaにありますが、データが2010年とちと古いですね。2017年時点では、トルコにかわりベトナムが第5位で、日本は11位になっているらしいです。中国とインドは国土が広いし、スリランカはセイロンだからわかるけど、ケニアはちょっと意外ですね~。
アッサムは寒さに弱いと前述しましたが、インド・ケニア・スリランカで生産されているのはアッサム、トルコで生産されているのはチャノキがメインらしいです。
ちなみに、日本国内では2019年に静岡が産出額で鹿児島に敗北していたと今年になって静岡新聞が報じています。
今、日本茶界に革命が起きようとしている……!?
なぜ鹿児島が生産量をぐんぐん伸ばしているかについてはこちらのサイトが分かりやすいです。
簡単に言うと、鹿児島は平坦な土地で生産しているため機械化が進んでいて、なおかつ農業法人化が進んでいるから生産効率が静岡に比べてかなり高いようです。さらに、静岡に比べて温暖な気候な気候のため、一番茶が取れる時期が早く、人気急上昇中のさえみどりという品種の栽培に適しているというのも強みのようです。
う~ん、これは熱い! これだけ読むと静岡に勝ち目はなさそうな気がしてきます。だって、静岡の茶畑が農業法人化を進めたとしても地形のせいで機械化は難しいし、気候も鹿児島に味方しているのだから。そうすると、静岡の次なる一手は、ブランド戦略か、新品種の開発ぐらいしかなさそうです。果たして、静岡は国内二位が定位置になってしまうのか? それとも、老舗の意地でトップにまた返り咲くことができるのか? この戦争、目が離せません!
というわけで、苦し紛れにWikipediaに書いてあることをまとめてみましたが、なかなか面白いですね。身近すぎるくらい身近なお茶ですが、調べてみるとなかなか奥の深い世界が広がっていそうです!
ではまた。