昨夜、ついにオリンピックが開幕しましたね。
めったにないことですので、開会式を見て感じたことを記録しておこうと思います。
試合はそれより前から始まっていましたが、正直、あんまり気分はオリンピックモードにはなっていませんでした。
そもそも、チケットが全部外れた時点でもうどこでオリンピックやろうが同じじゃねーかという気持ちになっていました(まあ結果的には、外れてよかったなという感じではありますが)。
そのうえ、つい最近まで(というか今も)本当にオリンピックをやるのか?なんて空気ばかりが世間には広がっていて、気持ちはオリンピックモードにはなっていませんでした。
しかも、開会式に関してはかねてよりゴタゴタが報じられていて、全く期待なんかしていなかったのです。
そんな私が開会式を見ようという気になったのは、小林賢太郎氏がディレクターを解任されたことがきっかけでした。
ラーメンズを知らない人からすれば、一連の不祥事の一つにすぎない出来事だったかもしれませんが、若かりし頃にラーメンズを見ていて小林賢太郎氏の舞台を見に行ったこともある私としては、彼の解任は他の不祥事とは全く異なる意味を持っていました。
解任という結果については理解できるものの、解任までのプロセスは到底、納得のいくものではありませんでした。もはや一部の既得権益層がどうのこうのではなく、社会全体が何かがおかしな方向に進んでいると感じずにはいられませんでした。
だから、この開会式がどんなもんになるかを見届けてやろうじゃねえかと思ったわけであります。
素晴らしい開会式だった、とか言うつもりは毛頭ありません。開会式の良し悪しなんて分かんないし。
開会式ってこれまでに何回も見ようとはしてきましたが、途中で寝落ちしたり飽きて見るのやめちゃったりして、ちゃんと通して見たのは初めてだったもので。
でも、見てよかったなと思いました。
ようやく、日本でオリンピックをやっているんだと実感を持てましたから。
まあ別にそれで何が変わるってわけでもないんですけど、オリンピックを楽しもうというモードに入ることはできたと思います。
それに、こんな時代だからでしょうか?
それとも日本に世界中の色々なスポーツの選手が集まっているんだと実感したからでしょうか?
あるいは初めて通しでみたからでしょうか?
はたまた演出のおかげか?
選手入場を見ていたら、世界中の国の人が、分け隔てなく、一つの場に集うということは凄いことなんだと、なんか改めて感じたんですよね~。
この世界には色とりどりの様々な文化があって、それが地球上で共存しているんだと。
で、そういうのを見ていたら、「オリンピックは参加することに意義がある」という言葉の意味が腑に落ちたのです。
これまでの人生で努力してきた成果を世界中の仲間がいる場所で表現する。
それがメダルよりも大切なことなんじゃないかと。(もちろん勝負である以上、勝利を目指してなんぼですけども。)
そして、批判を受けながらも、この場を作るために奔走している人々の姿も見ることができました。役割を終えた方々にはお疲れさまでしたと、まだ仕事が残っている方々には応援していますと伝えたいです。
綺麗事を書いているなあと我ながら思いますが、これが偽らざる実感です。
微妙な状況でのオリンピックで、私を含めて多くの人が様々な葛藤を抱きながら眺めたり参加したりしていることと思いますが、私は全力でこの祭典を楽しみたいと思います。
ちなみに私の注目競技は卓球とバドミントンです!