たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

除却

Q,令和2年4月1日に購入した備品(取得原価56万。耐用年数8年)を令和3年4月1日に除却した。なお、備品の見積処分価額は5万円である。なお、減価償却について200%定率法で行っている。

 こんな感じの問題がありました。はて……除却?

 除却とは、使わなくなった備品を倉庫にしまっておくことのようです。従って、備品が貯蔵品になります。

 最もシンプルな例だと、

(借方)貯蔵品560000(貸方)備品560000

こうなります。

 しかし、減価償却について考えなければなりません。今回は200%定率法なので

償却率=1/8×2=1/4

R2.4.1~R3.3.31:560,000×1/4=140,000

したがって

(借方)減価償却累計額140,000(貸方)備品560,000

(借方)貯蔵品420,000 

となりそうですが、まだあります。

 このかつて備品だったものの貯蔵品としての価値は50,000円です。未償却残高との差額は固定資産除却損となります。

 よって正解は以下の通り。

(借方)減価償却累計額140,000(貸方)備品560,000

(借方)貯蔵品50,000 

(借方)固定資産除却損370,000 

 

  ポイントは、除却したものは貯蔵品になるという点です。