たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

楽天ひかりを開通させるまでの道のり

 インターネット回線を楽天ひかりに切り替えたので、そこに至るまでの道のりを書いていきたいと思います。

 これは一人の情弱がふらふらと様々なサービスの間をふらついてきた記録であり、体系的な知識を提供するものではありません。聞かれても知識がないので答えられません。

 以上のことをご了承いただければ、この記事は以下のような方の参考になるかもしれません。

  • 光回線は手続きが面倒くさそうだと思っている。
  • 楽天ひかりに申し込んだけど、設定で困っている。
  • Broad WiMAXの契約を検討している。
  • J:COMの契約を検討している。

J:COM時代

 まずは楽天ひかりに申し込む前の状況について書いていきたいと思う。

 時は一人暮らしを始めた時に遡る。もう4、5年ぐらい前の話である。

 当初、私は評判のよかったnuro光と契約する気まんまんでいた。しかし、引っ越して間もない頃にJ:COMがテレビ関係の点検だかなんだかで自宅を訪れることになった。私の記憶では不動産の管理会社からそのようなものがあるという話が事前にあったような気がする。

 果たして、この点検、本当に点検だったのか? 点検自体は一瞬で終わり、即座に営業が開始された。J:COMのインターネット回線と契約しないかというような話である。言うまでもなく気乗りはしなかったが、光回線の契約は面倒そうだというイメージがあったので、面倒事をこの場で済ませられるならありか?という邪心が働いた。隣にいた父の「契約してもいいんじゃない」という気のない返事も後押しした。

 契約に至ったものの、騙し討ちのようなやり方で営業をかけられた(と感じた)ことでJ:COMに対する印象はずっと悪いままだった。

 結果的に、J:COMの回線自体はそう悪いものではなかった。ネットゲームに興じない私のライフスタイルからすれば、速度は十分だったし、月額も高くなかった。若人向けのプランで契約できたからである。

 ただ、不満だったのは、回線が不安定だったことだ。月に何回か、一分ほどインターネットにつながらないことがあった。これが理由で、隙あらば回線を切り替えたいと考えて生きていたように思う。

Broad WiMAX時代

さらば愛しきJ:COM

 去年、J:COMから手紙が届いた。

「プランが切り替わるぞ」

 契約から数年の時が経ち、もはやヤング向けのプランではいられないということになった。これによりインターネット回線の支払い料金が跳ね上がることになる。それまでたしか月3千円台で抑えられていたものが、月5500円ぐらいになるという話だった気がする。

 こうなるともはやJ:COMとの関係を続ける必要はない。さっさとオサラバしてしまうに限る。

ソフトバンクAirを求めて……

 しかし、光回線は思ったよりも高かった。それにやはり光回線と契約を結ぼうと思ったら不動産屋に事前に工事の可否を確認しなければならないらしいのが心理的ハードルとなった。

 そこで、ソフトバンクAirに目を付けた。ソフトバンクAirならば、コンセントに差すだけで利用できる。不動産屋と無駄なやり取りをする必要もない。

 というわけで、ソフトバンクAirについて調べた。が、自分の居住地域で利用できるか定かでないので、確認の問い合わせをすることにした。モバレコかどこか、ソフトバンク本社ではなく、下請けの業者のHPで手続きをおこなった。そちらの方が安かったからだ。

Broad WiMAXの契約をすることになる

 後日、電話が鳴った。出ると、ソフトバンクAirの範囲外であることが告げられた。代わりにBroad WiMAXの契約を勧められた。

 Broad WiMAXもまた、ソフトバンクAirと同じくホームルーターの類である。価格と速度を確認し、特に問題はなさそうであった。なにより、もはや最善のサービスを探すことに疲れていた。私は体力がないのである。そういうわけで、その電話で契約をした。

BroadWiMAX2+ 定額ギガ放題プランS(3年)の感想

 感想であるが、これは家用の回線ではないと思った。

 三日間で通信量が10GBを超えると翌日に速度制限がかかる。10GBというとなかなか大きい数字に思えるが、休日に家で一日ゴロゴロしていると簡単に超えてしまう数字であることが分かった。

 だから土日でギガを消費しまくった後の月曜、火曜の夜は速度がかなり遅くなる。あらゆるホームページ、アプリで一つ一つの挙動に数秒はかかる。はてなブログに至っては、開くのに数十秒かかる。そんな状況でも意外とYouTubeは問題なく見られたりする。

 ついでにいうと、Kindleは2.4GHz帯にしかつながらない。普段5GHzを利用している場合、Kindleをネットにつなげようとすると、いちいち設定を切り替えなければならない場面があった。設定画面を見ると、両方の帯域を同時に使える風で、当然それを選択しているのだが、なぜかそうなる謎。

 そのようなわけでフラストレーションは溜まる一方だった。使用開始してすぐに、切り替えたいと思うようになった。

 とはいえである。Broad WiMAXはなんたって安い。平日の夜にインターネットが猛烈に遅くなるからなんだというのだろう。断捨離だ断捨離。と思う自分もいた。

楽天ひかりと契約する

楽天からはがきが届く

 私は昨年の5月ぐらいから楽天モバイルと契約している。だからだろう、昨年12月に楽天からはがきが届いた。

 それを見ると、楽天モバイル契約者であれば、楽天ひかりが一年間無料で利用できるというのである!!

 これは実に魅力的な提案だ。『予想どおりに不合理』でも無料のパワーはすごいものがあるということが書かれていた。私は見事に無料の魔力に狂わされることになる。

不動産屋に行く

 無料の力は、それまで私が光回線を避けていた「不動産屋に電話したくねえ~」という気持ちを軽々と飛び越えた。

 はがきが届いた次の休日、私は不動産屋に向かっていた。火災警報器が電池切れになっていたので交換を申し出に行くことにした。そのついでに(いや本当はこちらが本題だったのだが)私は聞いた。

楽天ひかりに申し込みたいと思っているのですが支障は特にないでしょうか。」

 たしかこのような感じで切り出した。

「建物に穴とかを開けなければ我々は気にしません。まずはそこを確認していただければ。」

 たしかこのような返答があった。

「じゃあ、もし穴を開けるとかってなったら、またご相談ということですかね。」

「いやぁ……そうなったら諦めていただくことになると思います。」

 たしかこのようなやり取りがあった。

 私は帰途についた。

 内心では腸が煮えくり返る思いであった。丁寧な対応だったが、つれない返事だと感じたのだ。そもそも穴を開ける必要があるか、私には分からない。不動産屋なら情報を持っているのではないのか? 少なくとも、私はそれを期待していた。これは私のワガママだろうか。そうかもしれない。いずれにせよ、ここで得た怒りの感情がさらに私を突き動かすことになる。

楽天ひかりに申し込むことにする

 帰宅後、私は楽天ひかりに申し込むことにした。

 無論、不動産屋が言っていたような、建物に穴を開ける工事はない可能性が高いことは事前に確認していた。

 下のリンク先にこのような記述がある。

光コンセントが建物内にある場合、無派遣工事(お伺いしない工事)で開通できるケースがあります。

network.mobile.rakuten.co.jp

 私の部屋にはVDSLモジュラージャックがあった。「開通できるケースがある」ということは開通できないケースもあるということだが、その可能性を考えることはもうやめた。不動産屋に対する怒りが私を突き動かしていた。

楽天からの電話

 後日、楽天から電話がかかってきた。そこで様々な事項を確認したが、やはり無派遣工事でいくこととなった。無派遣工事ならば建物に触れるようなことはないことも確認した。

 無派遣工事は無派遣なのである。誰も来なければ建物に傷を付けられようはずもない。すでに建物に繋がっている回線に電気やら光やらを通すようにするくらいの意味合いであろう。工事という言葉を使うことが果たして適切なのかも疑問なくらいあっさりとしたものなのだ。

 この電話で把握すべきことは以下の点くらいであろう。

  • 工事日(=開通日)
  • それまでに書類とモデムが届くこと
  • Wi-Fiを利用する場合、ルーターは自分で購入する必要があること

ルーターを購入する

 楽天ひかりではルーターを別途、買わなければならない。対応ルーターは以下のページに記載されている。

network.mobile.rakuten.co.jp

 が、選択肢が多くてどれを選べばいいか分からない。メーカーのサイトを見てもなんの参考にもならないのはもはやご愛嬌である。

 結局、おすすめのルーターをグーグル先生に尋ねることになる。

 比較的新し目のサイトをチェックした一人暮らしの私は、なんとなく下の商品が良さそうに感じたのでこれにすることにした。今となっては理由も思い出せないくらい本当になんとなくなので、なんの参考にもならないが、とりあえず今のところ不満はない(使用して3日目)。

item.rakuten.co.jp

モデムが届く

 モデムが届く。モデムというのは↓こんな感じのやつである。

v30slim.com

 これを光コンセントに繋ぐ。そしてルーターにも繋ぐ。

 後は、開通日を待つだけである。

開通

 開通日が訪れると、インターネットが使えるようになる。

 が、最初は簡単な設定を行わなければならない。その手続について書いていく。

 補足として、私の場合はバッファロールーターを使っているので、他のメーカーのルーターを使うときには少し変わってくるかもしれない。また、私はPCを使って設定したので、スマホを使う場合また違った流れになるかもしれない。

PCからWi-Fiに接続する

 まずは普通にWi-Fiを選択して、パスワードを入れて接続する。

設定ページに入る

 Wi-Fiにつながると、自動的に設定ページに移行する。ここでWi-Fiルーターに同梱されているユーザー名とパスワードを入力する。

インターネット接続設定を行う

 無事にログインできると再び自動的にページ遷移する。

 ここでは楽天ひかりから事前に届いていた書類に書いてある情報を入力していく。厄介なのは、それっぽい書類が二つあることだ。私の場合は以下の書類がそれっぽいやつだった。

  • ご契約内容のお知らせ
  • 楽天ひかり アカウントのお知らせ

 使うのは「楽天ひかり アカウントのお知らせ」の方だ。

 入力する情報は以下の三つ。

  • 回線種類
  • 接続先ユーザー名
  • 接続先パスワード

 回線種類はたぶん「その他」を選べば良いと思う。自分はそうしたし、それで今のところ問題は起きていない。

 接続先ユーザー名には「楽天ひかり接続用ID」を入力する。「~@~.jp」といった感じのやつである。

 接続先パスワードには「接続用パスワード」を入力する。

 これで進めば完了である。

他の端末でも接続する

 以上の処理を済ませたら、あとは普通のWi-Fiと一緒である。接続したい端末でWi-Fi回線を選んでWi-Fiのパスワードを入力すればよい。

感想

 まだ使用して3日目であるが、今のところ特に異常はない。

 夜になると回線が激烈に遅くなる生活を送ってきた身としては、めちゃくちゃスピードが速く感じる。Kindleに自動接続されるのも感動だ。

 下の記事で紹介したVR SQUAREももう怖くない。櫻坂ちゃんをVRでも(今までよりは)高画質で堪能することができる。DMMの画質向上にも期待できそうだ。

weatheredwithyou.hatenablog.com

 おそらく、私はすでに光回線を使っている方からすれば当たり前のことに感動を覚えている。夜の街に繰り出せない国で生きてきた人が日本に来たらきっと同じような感動があるのだろう。

 これが一年間無料とは。素晴らしい、素晴らしすぎるぞ、楽天ひかり!

Broad WiMAXとの別れ……はお預け

 これで終わりではない。Broad WiMAXの解約をしなければならない。

 というわけで、link lifeというところに電話を入れた。電話を入れなければ解約できないというところが非常にムカつくところである。こういうやり方でスイッチングコストを高めて顧客を引き止めようとするのがクールジャパンだ。J:COMの時もそうだった。こんなのはお互いに気まずい思いをするだけで全く無意味な仕組みだと思う。顧客もオペレーターも、姑息な施策を打って仕事した気になっている奴らの被害者だ。

 それはともかく、オペレーターから言われたのは、もう少し安いプランに切り替えてから解約すると解約金が安くなるという話があった。今のままだと解約金が3万円かかるが、一旦安いプランに切り替えてから解約すれば2万円。切り替えの手数料が3千円程度あるが、それを込みでもオペレーターの勧めに従った方が安く済む。手間を考えれば、この電話で全てを終わらせてしまいたいが、5千円以上の差がつくとなると心が揺らぐ。今持っている端末の返還も不要らしいから、余計にかかる手間はもう一度電話をかけることぐらいのようだ。

 なんだか騙されているような気がするが、オペレーターの勧めに従うことにした。というわけで、現契約は今月で終了するが、新契約が来月に始まる。その解約を来月中に完了させれば、ようやく清算というわけだ。

まとめ:光回線の開通は思っているより簡単かもしれない

 以上です。

 この記事で私が本当に伝えたいことはただ一つ。光回線の開通を思いとどまっている、昔の私のような人に捧げたい。

 部屋に光コンセントがあるなら、光回線開通は思っているより楽にできるかもしれませんよ。