たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

職場の新人を迎える際に肝に銘じるべきことランキング

 9月に入ると職場に新人が入ってきますが(?)、個人的に新人さんを迎える時に肝に銘じておくべきだと思うことをランキング形式で発表したいと思います。

第1位:自分は自分を過大評価していると知れ

 はい。これです。自分は自分を過大評価しています。確実に。絶対。120%。

「こんなことも分かんないの?」

「こんなことも知らないの?」

「こんなこともできないの?」

 そう思った時、その裏には「自分は最初から分かっていた、知っていた、できた」という気持ちがあるはずです。

 このような言葉が心のなかに浮かび上がってきたとしたら、大いに問題があります。これは主に2つの理由によります。

 まずひとつ目は、上に書いたとおり、人は自分を過大評価しがちです。「自分はできた」は、大抵の場合、嘘です。あんたはそんな優秀じゃなかったぞ。忘れんな。ってことなのです。人は「自分はできている」を「自分はできていた」とすり替えてしまうものなのです(「自分はできている」も本当か怪しいものですが)。記憶の捏造ってほんと恐ろしいですね。

 もう一つは、あなたができたかどうかは、新人には全く関係ないってことです。仮にあなたにはできていたことが新人くんにはできないとして、その事実になんの意味があるのでしょうか? 新人に対してマウント取って、それが誰の利益になるんですか?って話なのです。あなたは先輩から見下されるとパフォーマンスが向上するのでしょうか? まあたまにはそういう方もいるかもしれませんが、みんながみんなそうじゃないってことは学んでおいた方がよいでしょう。確実に得するのは鼻高々になれるあなただけですが、そんなことのために会社が給料を払っているわけじゃないってことを考えるべきです。新人さんの個性を認めたうえで能力を発揮できるようさせてあげる努力が大切です。

 成長のためにある程度のストレスは必要かもしれませんが、新しい人間関係に飛び込むこと、新しいことを始めること、それ自体がとてつもないストレスであることを忘れてはなりません。個人的には、新人には優しすぎるくらいでちょうどよいのではないかと思っています。

 

 というわけで、職場の新人を迎える際に肝に銘じるべきことランキングトップ1でした。

 何を隠そう、この言葉を贈りたい相手は数年前の自分なのです。三年目の若造が、新人の指導係を任されて、なかなか思うようにいかない日々。その時に思ったことがまさに「こんなこともできないの?」でした。最初はイライラする毎日でしたが、段々と諦めの境地に至ったわけです。その翌年に異動になって、今度は自分が再び新人の立場に。その時に思ったのです。自分は自分を過大評価していたと。もしかしたら、自分としては優しくしていたつもりでも、あの時の新人さんには厳しすぎたかもしれないと。(とはいっても優しくしていれば万事解決していたかといったらそんなことはないとも思いますが。でも、いると嫌な気分になる職場と嫌な気分にまではならない職場なら確実に後者の方がよいだろうとも思います。)

 そういう自戒を込めたランキングでした。新人さんにイライラしている人はぜひ参考にしてみてください。