たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

問題を解く能力と問題を解くスピードは比例するという考えてみれば当たり前の話

この記事は、東大法学部卒のバビボが主に中高生向けに成績を向上させるきっかけを与えられればと思って書いたものです。

 大事なことは最初の三回で書いてしまったので、これからはちょっとしたことを書いていくことになりそうです。

 

「あいつは時間内に問題を解いてさっさと帰ってしまったのに、時間いっぱい使った俺より点数が高いだと?」

 

……みたいなことありますよね。

 自分の問題を解くスピードが遅いんじゃないかという悩み。

 受験生あるあるです。

 この悩みは一つの間違った考えに起因するものです。

 皆さん、次のように考えてはいないでしょうか。

「時間をかければ良いものができる」

 これは幻想です。間違った思い込みです。

 時に正しいこともあるでしょうが、常に正しいとは限りません。

 力量の異なる個人の間では成り立つ可能性が低いです。

 たとえば、音楽経験0の人が次のように考えていたらあなたはどう思うでしょう。

「俺が10日かけて作った曲は、モーツァルトが5分で作った曲より良い曲のはずだ!」

 (ヾノ・∀・`)ナイナイって思いますよね。

 それは両者の間に根本的な力量差があるからなのです。

 勉強も同じです。

 出題されていることについて知識のない人が教科書を読みながら時間をかけて頑張って答案を書いたところで、出題されていることについて十分に知識がある人が何も見ずに10分で書いた答案にはかなわないのです。

 問題を解くスピードで悩むことはやめましょう。

 あなたが直面しているのはスピード以前の問題なのです。

 世界史の論述を解くのに時間がかかるのは知識が不足しているからです。

 英文を読むスピードが遅いのは単語や文法の知識が不足しているからです。

 数学の問題を解くスピードが遅いのは基本的な理解が足りないからです。

 逆に言えば、そこを解決すればスピードは自ずとついてくるものです。

 問題を解くスピードを高めたければ、じっくりと着実に問題を解いていくしかないのです。