この記事は、東大法学部卒のバビボが主に中高生向けに成績を向上させるきっかけを与えられればと思って書いたものです。受験の記憶は10年以上前のものなので、不備があってもあしからず……。
年号って覚えるの嫌ですよね。
平安京への遷都を793年と間違えて覚えていたとして何か問題があるでしょうか。
というわけで、私は、受験生時代なるべく年号を覚えないようにしてきました。
これは私が東大のみを志望していたから許されたことかもしれませんが。
東大に年号を問う問題はほぼ出ません。私立だと出題されるのかな?
とはいえ、東大受験においても、いつ頃に何があったかアバウトに覚えておく必要はあります。
年号を覚えずに時代感覚を養うにはどうしたらいいでしょうか?
基準点を作る
私の実践した方法を一言でいうと、基準点を作ろうに尽きます。
嫌でも覚えなくてはならない年号、覚えやすい年号がある
まず前提として、嫌でも覚えなくてはならない年号というものがあります。
たとえば、フランス革命の議会。国民議会は1789年に開かれ、国民公会は1792年に開かれたというのは、何かの理由で覚えなくちゃいけなかったように記憶しているんですが……ググってもなんでだったかちょっと分からないですね。たしか出来事の名前自体に年号が入っていたんじゃないかと思うのですが、1791年憲法ではなかったような……。
まあともかく、フランス革命がそのくらいの時期の出来事だというのは覚えざるをえません。
基準点をもとに推測する
いやいやながらも覚えなくちゃならないものは覚えます。
せっかく覚えたのなら、こいつらを思いっきり使い倒してやりましょう。
すなわち、上の例であれば、その近辺の出来事はすべてフランス革命を基準にしていつ頃だったかを考えます。
たとえば、アメリカの独立宣言がいつだったのか?
ベルばらを読んでいる人は、フェルゼンがアメリカ独立戦争に参戦していたことを覚えているはず(記憶が定かではありませんがたしかそうだった)。
したがって、アメリカ独立はフランス革命のちょっと前、つまり18世紀後半だとあたりがつくわけです。
といった感じで、嫌でも覚える羽目になる出来事を基準点として、歴史の流れを考えることで、嫌な年号暗記から解放される率が高まります。
あるいは、覚えやすい年号を基準にしてもいいですね。日本史だと1895日清戦争1905日露戦争は語呂合わせなしで覚えやすいところではないでしょうか。
ざっくりと各世紀を前半と後半に分けて考える
とはいえ、基準点を置くのは分かったけれども、それをもとにどのくらいの精度で推測する必要があるのでしょうか。
私の記憶では、何世紀の前半か後半かが分かれば十分だったはずです。
東大で年号が必要になる場面は主に論述です(世界史の話)。
だいたいの場合、18世紀前半とか、16世紀後半とか、そのくらいのアバウトさで書いていけばOKなので、覚えるのもそのくらいのアバウトさで大丈夫です。
(「1820年代」くらいの細かさを要求される場面もあったかもしれませんが、19世紀前半の出来事をたどっていくとだいたいのあたりがついたはず。)
まとめ
というわけで、基準点を作ろうという話でした。
この基準点を作るという技は色々な場面で使えます。
ちなみに、私が上のやり方を使おうと考えたのは、世界の覇権がスペイン→オランダ→イギリスと移り変わっていく時期があって、それがいつ頃か覚えるのに苦慮していたのがきっかけだったと思います。たしかだいたい半世紀ごとに覇権が移り変わるので、これだ!と思ったのです。
しかしまあ、受験から10年以上も経つと、けっこう記憶があやふやになっていますねえ……。覚えなくちゃいけない年号はこいつらだ!ってのも書いた方がいいかなと思いましたが、不安なのでやめました。