たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

5/29めもめも

 大問3を15問やり終えた現在、計算ミス以外の誤りはなくなってきました。

 とはいえ、たまに分からない問題に出会いますが、それほど大きなテーマでもないので、ここにまとめて書きます。

未払と前払

 前払金は資産である。費用計上するのは期分のみであるという話は初期に書きました。

 残高試算表をもとに損益勘定を完成させる問題があったのですが、経過勘定項目というのがありまして。給料の未払い分だの家賃の前払分だの書いてあったのですが、これはどういう意味だろうと分からずに失点してしまいました。

 大問1では、前払金は最初から資産計上していました。が、どうやら必ずしもそうしなければならないわけではないようで、逆に最初に全額費用計上して決算のときに当期以外の部分を資産計上するということもあるようです。

 なので、この問題では支払った家賃の中に、前払いの分(当期に計上すべきでない分)があるから差し引いてね、という意味だったようです。

 未払いに関しては、決算整理の時にしか計上のタイミングはないっぽいです。つまり、来期の分の未払費用は存在しないと。よって、支払った給料の他に未払いの分(当期に計上すべき分)がこれだけあるから足してね、という意味になりそうです。

商品評価益は存在しない

 大問3で頻出なのが棚卸減耗損と商品評価損です。商品評価損は、原価より正味売却価額が低くなってしまったら決算の時に損失として計上するという、まあ見た目どおりの仕訳ですが、原価より正味売却価額が高くなっているときはどうなのか。

 ついつい商品評価益と書いてしまいましたが、冷静に考えたらこれはおかしいですね。商品は原価より高く売れて当然ですから。まだ売ってもいないのに利益計上するなんてことはありえない、というわけでこの場合は何もしなくていいよという問題でした。

その他有価証券評価差額金

 売買目的有価証券の場合、決算日時点での評価に基づいて、利益か損失に計上します。では、その他有価証券の場合はどうなのかという話。

 取得額と評価額の差額を純資産に入れちゃいます(純資産直入法)。勘定科目はその他有価証券評価差額金。利益にならないのは、その他有価証券は売買を目的に保有していないからです。どれだけ含み益があろうがなかろうが保有目的とは関係がないので利益にはしない。とはいえ、永久に持つことを前提としているわけでもないので、一応帳簿上時価を反映するということのようです。

 一方で、満期保有目的有価証券と子会社株式については、売ることを前提としていないものなので時価を帳簿上に反映させることはないようです。