今月、乃木坂46の36thシングル『チートデイ』のアンダーフォーメーションを予想した。日向坂46についても調べてみた。
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昨日、乃木坂46の36枚目シングルアンダー楽曲『落とし物』のフォーメーションと日向坂46の12枚目シングル『絶対的第六感』のフォーメーションが発表されたので、どこがポイントなのかを考えてみたい。
『落とし物』
予想はこうだった。
岡本 吉田 伊藤 中村 佐藤璃 矢久保
奥田 林 向井 佐藤楓
黒見 柴田 松尾
結果はこう。
吉田 岡本 佐藤璃 佐藤楓 矢久保 中村
松尾 向井 伊藤 柴田
林 奥田 黒見
いやけっこう良い線いってるんじゃないか?
てのはどうでもいいとして、今回のフォーメーションのポイントを書いていく。
奥田がセンターに抜擢
今回最大のサプライズが奥田がセンターになったこと。
奥田の人気が急上昇している気配はあったものの、とはいえ今までアンダー3列目からアンダーセンターに抜擢されたのは1例しかない。しかも、その1例は和田まあやのラストシングルだから、シチュエーションとしては特殊だ。
これまでの傾向からいけば、奥田がセンターに選ばれたのは異例中の異例で、大抜擢と言っても過言ではなかろう。運営が方針を変えただけの可能性もあるが、奥田の人気の上がり方がいまだかつてないものだということかもしれない。選抜入りの気配も濃厚だし、選抜の5期生率がますます高まりそうだ。
奥田が注目されたのは『ロミオとジュリエット』の好演からだと思われる。武器を磨いていけば、アンダー3列目常連だろうがチャンスを掴める(こともある)というのを奥田が示してくれた。
林のフロント入り
今回、3期生がフロントから外れたのは予想どおり。やはり4,5期生にパワーを移譲していくフェーズに入っているのかもしれない。
問題は、4期生の誰をフロントに選ぶのかだ。これまで、柴田>黒見>松尾の順で強いポジションにいたので、黒見がフロント入りするのは予想どおり。奥田が抜擢されたので、3番手の松尾が2列目になったのも驚きはない。
意外だったのは、柴田を押しのけて林がフロント入りしたことだ。
これまで、3列目からセンター横に入ったのは、伊藤理々杏(30th)、中村(23rd、28th)、伊藤純奈(27th)、寺田(13th)、北野(12th)、中元・樋口(6th)、深川・若月(2nd)といった面々。激レアというほどでもないが、多くもない。これらのメンバーはおおむね、次回で選抜入りをしたり、アンダーのフロントか2列目に入ったりしている。林もまた運営から期待が寄せられていると見てよさそう。
林の2度目の選抜入りへ期待が高まる。逆に、柴田は今回フロントに上がれなかったことで、アンダーに定着してしまいそうな雰囲気が出てきた。
『絶対的第六感』
日向坂46の12枚めシングル『絶対的第六感』の選抜フォーメーションは次のとおり。
佐々木久 富田 上村 河田 高橋 小西
松田 東村 佐々木美 丹生 金村
加藤 正源司 藤嶌 小坂
日向坂46の選抜に関しては、材料が少なかったので前回の記事で詳しいことは書かなかった。だが、一応、予想を試みてはいたので、ポイントは分かるつもりだ。
以下がポイント。
- 選抜枠が一つ減
- 藤嶌と正源司のダブルセンター
- 宮地の選抜落ち&小西の選抜入り
- 高橋の選抜入り
- 日向坂46は卒業予定者を優遇しない
選抜枠1減
まず驚いたのが選抜が15人だったこと。前回は16人で、抜けたのは高本だけ。16人を維持しても、アンダーは11人確保できる。乃木坂ではアンダーが10人だったこともあるので、16-11の可能性が高いと考えていたが予想は外れた。
乃木坂だと、ダブルセンターではフロント4人、2列目奇数のパターンが多いようだが、3列目はわりと自由に見える。ダンス的な都合で15人にしたのでなければ、アンダーに12人は確保したかったということになりそうだ。
もしそうだとすると、23人で臨む次回のシングルは再び全員選抜になるのだろうか?
藤嶌と正源司のダブルセンター
藤嶌果歩がセンターに選ばれたのは、あまり驚きはない。運営が藤嶌を推そうとしている雰囲気はあったからだ。
まず、前回のシングルで4期生の中から2列目に入ったのが藤嶌と宮地だった。それから4期生の冠番組『日向坂ミュージックパレード』はおそらく藤嶌ありきの番組……と言ったら過言か。メンバーがカラオケを披露するバラエティ番組なのだが、藤嶌の歌唱力が頭どころか体一個分ぐらい抜けている。初回でソロを務めたのも藤嶌。最近で始球式を任されたのも藤嶌だし、それが色々記事にもなっていたし(たまたま日ハムが指名した可能性もゼロじゃないけど)。4期生から選ぶなら藤嶌一択という状況だったように思う。
驚きは正源司とのダブルセンターということだ。小坂がセンターに選ばれなくなってから2連続センターはなくなっていた。『希望と絶望』を見る限りセンターの負担はかなり大きいらしく、それに配慮してのものだと推測される。てなわけで、正源司のセンターの可能性はあまり考えていなかった。
だが、たしかにダブルセンターであれば、負担は分散されそうな気はする。「正源司をグループの柱に据えたいなあ」と「藤嶌にセンターをやらせてみたいなあ」がぶつかりあった結果、ちょうどいい落とし所が見つかったという感じだろうか。
とりあえず、正源司への期待が相当に大きいことは間違いない。次回の注目ポイントは、センターが正源司なのかそうじゃないのか、かもしれない。
宮地の選抜落ち&小西の選抜入り
藤嶌と同じく前回で2列目に入った4期生が宮地すみれだった。私はてっきり彼女も選抜入りするものかとおもっていたのだが、意外にも選抜落ち。宮地だけでなく、前回選抜入りした山下と平尾も選抜落ち。
代わりに選抜入りしたのが小西夏菜実。ミートアンドグリートから見える人気度では上位に入るものの、今回落ちた面子を上回るほどではない。
正源司と藤嶌以外の4期生に関しては、まだ上位メンバーをぐるぐる回して試していきたいフェーズのようだ。となると、次の選抜入りは平岡、清水、石塚あたりなのか。それとも、小西が最低ラインなのか。やはり次回は全員選抜か……。
高橋の選抜入り
前回のアンダーでセンターを務めた高橋が選抜入り。やはりアンダーで上位に入ると選抜へ道がつながっているようだ。
上村以外の日向坂3期生は不遇というかなんというか、全員選抜時代はずっと3列目で選抜制が導入されたらアンダーという状況だったので、高橋の選抜入りは報われた感がある気がする。3期生にもまだまだチャンスはある。
日向坂46は卒業予定者を優遇しない
これは予想どおりなのだが、今回のシングルで卒業する加藤・東村・丹生・濱岸に対する配慮のようなものは見られない。加藤がフロントなのはいつものことだし、東村と丹生が2列目なのもわりとよくあるし、濱岸はアンダーのまま。
齊藤京子が卒業するときも2列目だったし、日向坂46はシングルに関して卒業予定者の待遇を手厚くすることはしない方針なのかもしれない。功労者には手厚く、センターにしてあげたりする乃木坂46とは若干方向性の差異が見られる。
個人的には、日向坂スタイルの方が好き。退職手当的な選抜をするとほかのメンバーが割りを食うので。
やはり予想はした方が面白い
というわけで、今回、初めてフォーメーション予想をしてみたわけだが、やってみて良かった。
まともな予想をするためにはグループ内のパワーバランスを把握する必要がある。パワーバランスを把握すると、発表されたフォーメーションは変化したパワーバランスを表すものになる。
あらゆる物語は、パワーバランスの変化を描いている。パワーバランスの変化にこそドラマがある。坂道グループのフォーメーション発表には数々のドラマが隠されている。