たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

手数料の安い米国ETFは名前で見分けられるかもしれない

 近頃は「米国株投資をやるのがよいぞー!」という声をちらほら耳にします。かくいう私もやっているので否定はしません。

 しかし、何に投資すればいいのかというのが悩みどころです。無難なのはETFです。分散投資はやはりリスクを低減させてくれるはず。

 問題はどのETFを選ぶかです。ETFを選ぶ基準はいくつかありますが、主に以下の2つが重要なところではないでしょうか。

  • そのETFが何に投資しているのか(どんな指数に連動しているのか)
  • 経費率がいくらか

 経費率を調べるのはめんどくさいです。しかし、ETF保有コストはパフォーマンスに大きく影響を与える可能性があります。それにそれぞれのETFがどの程度値上がりするかはこの世の誰にも分かりませんが、現在定められているコストに関しては調べさえすれば誰にも分かります。

 とはいえめんどくさいものはめんどくさい。そんなものいちいち調べてらんないよー!という方が全人類の大多数を占めていると私は推察いたします。

 

 そこで、私が編み出した名前識別法をここに記したいと思います。その名の通り、ETFの経費率は名前からだいたい推測することができます。

 結論からいうと、名前の頭が下記のいずれかであれば経費率が安い可能性が高いです。

  • V
  • SP

 なぜかを説明していきます。

 まず、主なETFの管理会社は以下のとおりです。

 たくさんあって覚えられませんね。でも、安心してください。上記の中で覚える必要があるのは下の2つだけです。

  • バンガード
  • ステート・ストリート

 なぜならこれ以外の会社はだいたい経費率が高いし、この2社の経費率は基本的に低いのです。具体的な数字を出せば、この2社は経費率0.1%前後に設定されている銘柄が多いのですが、他者の銘柄でそこまで安いのは稀。それどころか1%を超えるものも中にはあります。おとろし~!

 バンガードの銘柄にはだいたい「V」が頭に付きます(VOO、VT、VTI……)。ステート・ストリートのブランドであるスパイダーの銘柄にはだいたい「SP」が頭に付きます(SPY、SPYD……)。

 よって、名前の頭にVかSPがついていれば経費率が安い可能性が高いということになります。

 

 もちろん、以上は傾向の話です。

 たとえば、ブラックロックはバンガードに対抗するため主力商品はバンガード並みに経費率を下げています。バンガードとステート・ストリート以外=経費率が高い!というわけではないのです。

 SPXLやSPXSは、SPが頭に付きますがDirexionの銘柄です。S&Pに関係するETFだからなのですが、トラップみたいですね。

 BNDのように、バンガードの銘柄なのにVがついてないやつもいくつかあります。SPDRにもBWXやEBNDなどがあります。

 なので、VとSPだけに注目していればバンガードとステート・ストリートを網羅できるわけではないし、他社を排除できるわけでもありません。他者の商品に良心的なものがないわけでもありません。ついでにいうと、VWOBは経費率0.25%であり、バンガードの全てが0.1%前後なわけでもありません。確認は必須です。

 あるいは「いやVのやつとSPのやつけっこうあるやん!」という声もあるかもしれません。

 そもそも経費率だけを考えるべきか?という問題もあります。

 ってか証券会社のツールとかで調べればよいのでは?という賢者もいるかもしれません。

 そのようにして考えますと、この手法にどれだけの実用性があるかには若干の疑問が残ります。

 まあ、こんなフィルタリング方法もあるよってことで参考にしていただければ幸いです。