たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

古代人にとって身近な爆発は何だったのだろうか

今週のお題「爆発」

 

 今週のお題は「爆発」だそうです。

 爆発と聞いてまず思い浮かぶのは爆弾ですね。しかし、爆弾の歴史は非常に浅いようです。「爆弾 最古」で検索したら、以下の記事が出てきました。

www.afpbb.com

 700年前で世界最古になるのが爆弾のようです。まあ爆弾は爆発するものなので、基本的に残存することがないというのが理由でもありそうな気はします。とはいえ、火薬の発明は、世界史でも習ったとおり、紀元後の話ですから、少なくとも爆弾はそれ以降に誕生したものだと思われます。

 一方で、爆発の起源はそれこそ宇宙の始まりの始まりにまでさかのぼります。ビッグバンですね。宇宙の歴史は爆発の歴史と言っても過言ではないでしょう。そう考えると爆発ってすごい。その歴史の長さに比べれば人類が爆発を支配下に治めたのは本当にごくごく最近の話です。

 では、爆弾が生まれる前の人類にとって、特に古代の人類にとって身近な爆発とはなんだったのでしょうか?

 まず思いつくのが自然現象としての爆発です。たとえば、火山の噴火や隕石の衝突など。しかし、これらの現象は稀有でしょう。雷も稀有とまではいかないけれど、頻繁に起こるものではありません。料理などに使う火は爆発することがありますが、油もまだ珍しかった時代であれば、起こる爆発はせいぜい木が弾ける程度のものだと思われます。爆発と認識できるかどうかも怪しい小規模のものです。

 人類が爆発を手中に収めたのはごく最近であることを考えると、人類以外の生物が爆発を武器にした例もなさそうです。あるとすれば植物の種子が爆発して散布される例くらいではないでしょうか。それとて、いくら野外活動を頻繁にしていたとしても、お目にかかることはめったにないはず。

 我々が「爆発」と聞いてまず爆弾を思い浮かべるのは、自然現象としての爆発は身近ではないからかもしれません。

 そう考えていきますと、人類にとって最も身近であった爆発は拍手や笑いだったのではないでしょうか。つまり、人間の身体が起こす爆発です。(ちなみに、explosionという言葉のplosionは拍手が語源だそうです。applause(拍手する)などとルーツが同じというわけです。)くしゃみも一種の爆発でしょう。

 笑い等は爆発といえるのかという検証を念の為すると、Wikipediaにある爆発の定義は以下の通りです。

爆発(ばくはつ、explosion)とは、 圧力の急激な発生もしくは解放の結果、などおよび破壊作用を伴う現象[1]

 拍手も笑いもくしゃみも、圧力の発生または解放の結果、音が生じる現象なので該当しますね。たぶん。

 というわけで、くしゃみで笑って拍手して、太古の爆発を感じてみるのはいかがでしょうか。


www.youtube.com