たぬきのためふんば

ここにはめたたぬきが糞をしにきます。

あなたはサボタージュの意味を知っていますか?

今週のお題「サボる」

 

 サボるとは、サボタージュを省略した語を動詞化した言葉である。……というのはよく知られているところである。

 では、サボタージュとはどういう意味だろうか?

 Wikipediaを見てみると、このように書いてある。

破壊活動(はかいかつどう、フランス語: sabotage)とは、生産設備や輸送機械の転覆、障害、混乱や破壊を通して敵、圧制者または雇い主を弱めることを目的とする意図的な行動をさしていう言葉である。サボタージュともいい、日本語の「サボる」という言葉は、この語に由来する。

破壊活動 - Wikipedia

 なんと、破壊活動である。

 つまり、

せーので駆け出したはずなのにどうして

まるで私だけサボタージュ

出典:『sabotage』作詞作曲:長屋晴子

は、外国人には

せーので駆け出したはずなのにどうして

まるで私だけ破壊活動

という風に聞こえるのである。

いつもは似た者同士なのにどうして

どうせ私だけサボタージュ

出典:『sabotage』作詞作曲:長屋晴子

いつもは似たもの同士なのにどうして

どうせ私だけ破壊活動

という風に聞こえているのである。

 恐ろしい歌である。

 組織ぐるみで破壊工作をしていたはずなのに、気付けばなぜか自分だけの単独犯であるかのように仕立て上げられている……という意味か?

 おそらく主人公は周囲に流されるまま破壊工作に参加し、その結果スケープゴートにされたのであろう。「私このまま消えちゃいたくない」とは、社会的制裁を受けて消えることを意味しているのか、それとも真実を知る者に消されることを暗示しているのか? しかし、黙って消される主人公ではない。あえて偽悪的に振る舞い自らの組織を結成し対抗しようとする。その時に初めて、主体的に生きる喜びを得たのかもしれない。

 緑黄色社会……恐ろしい社会である。


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