私、2021年4月から日商簿記2級の勉強を始めて2021年7月に合格しました。
私がどうやって勉強したのかを書いていきたいと思います。
勉強法
次の順番で説明していきます。
- 教材はどんなものを使ったのか?
- どのように教材を活用したのか?
- どのようなペースで勉強したのか?
教材
過去問題集
まず、今回簿記2級の勉強をするにあたり、お金を出して買ったのは下の書籍だけです。
この本をチョイスした理由は以下の通りです。
- メルカリで売っていた(安い&有効期限のあるポイントで買える)
- 過去問がたくさん載っている
- 新しい版である
この本は過去15回分の過去問+模擬試験1個が掲載されています。もちろん解答もきちんと書いてあります。必要最低限の解説も付いています。
ちなみに、問題の並び順ですが、大問ごとにまとめられて並んでいます。たとえば、まず最初に大問1の過去15回分が掲載されていて、次に大問2の過去15回分……という具合ですね。今考えるとここはけっこう大事なポイントだった気がします(この点は後述します)。
Google検索
分からないところはググれば解説してくれているページがじゃんじゃか出てきます。
難しいテーマは色々なページを見る必要がありました。
使い方
まずはぶっつけ本番で頭から過去問を解いていきます。当然、分からないことだらけです。
そこで「何が分かっていないのか?」あるいは「何が分かれば解けそうか?」というのを簡単にメモっておきます。これを後で調べます。
私が実際に行っていたことの具体的な手順を書くと
- チラシの裏かなにかに問題を解いてみる。
(私は売ることを見越して問題集には書き込みをしませんでしたが、問題集に直接書き込んでもいいかもしれません。) - 丸付けをする。
- 解説を読む。
- 調べるべきことを、チラシの裏の余白に書いておく。(区別しやすいように四角で囲む。)
- 後日、ググって調べる。
- 調べたことをブログに書く。
実際に私が過去問を解いた跡が以下の画像です。
何を書いているか分からないと思いますが、こんなもんは自分が解けたかどうかと何を調べる必要があるかさえ分かればいいのでこのくらい汚くてよいということです。どうやらこの時は為替と棚卸減耗について調べる必要があると感じたようですね。
ちなみに……上ではチラシの裏と書きましたが、私の場合は数年前に買って全く使っていないスケッチブックがあったので、それを使っていました。要するにゴミを有効活用すればいいのです。サステイナブルに生きましょう。あと寝る前にスマホの画面を見たくなかったので計算は全て手計算で行っていましたが、時間の無駄なので電卓を使った方が良いと思います。電卓は本番でも使いますしね。
勉強のペース
毎晩寝る前に、大問一個を解いていました。
調べ物に関しては、週末にまとめてやっていました。が、睡眠を犠牲にしない限りはいつやってもいいと思います。というかなるべく早い方が良いと思います。私の場合は、週末しかブログを書く時間が取れないので、それに合わせて調べ物をしていたというだけの話です。
私が使っていた教材は75個の大問(5×15=75)が掲載されていたので、一周でだいたい二ヶ月半かかるということになりますね。私の場合、アクセスを稼げない簿記ブログにさっさとケリをつけたかったので、そのまま受験してしまいましたが、普通ならもう一周くらいしてもいいと思います(2周目はたぶん1周目より早く進められます)。
以下の点がポイントです。
- 睡眠を犠牲にしない
- 勉強を毎日する
- 毎日の習慣の前後にやる
睡眠は健康のためにとても大事です。眠るために生きているくらいの気持ちでいることが大切です。睡眠をおろそかにするとたぶん勉強の効率が下がります。
勉強は毎日することが大事です。勉強を習慣化できるか否かの分かれ目は毎日やるかどうかです。1日15分毎日勉強するのと、週に一回105分勉強するのは、勉強量は同じですが、継続の難易度が段違いです。結果的には1日15分の方がたくさんの勉強量を確保できる確率が高いと思われます。
では、毎日続けるコツはあるのかというと、すでに毎日やっていることをトリガーにするのが良いと思います。私のオススメは寝る前です。寝床の近くに問題集を置いておきましょう。
今の時代、過去問一冊あればいい
ところで、話はそれますが、最近はFIREが話題です。お金を沢山ためてさっさと仕事を引退しちゃおう!というムーブメントです。
このFIREを批判する人がいます。よくある批判の一つが、「FIREだあ?セコセコ金貯めるくらいなら自己投資せえよおおお!」というものです。
これは言い換えれば、「自己投資にはお金が必要だ!」という主張です。FIREに批判的であるにせよないにせよ、同じような考えを持っている人は意外と多いのかもしれません。
しかし、お金をかけることが自己投資ではありません。メインで必要になるのは、知恵と時間です(少なくとも簿記2級レベルなら)。
お金に関係する資格なのだから、取得するにあたってもコストパフォーマンスはぜひ意識したいものです。
私は、上の問題集を定価1320円のところ880円でゲットしました。その他に払ったお金は電卓代(試験前日に職場から持って帰るのを忘れたため急遽購入)と受験料(これは払わないわけにはいきませんね)だけです。
試験に合格することだけを主眼に置くのであれば、簿記2級に一万円もかける必要はありません。テキストを買うのはまだしも、セミナーなどを受ける必要性は皆無です。(講座を受講することで時間が短縮できるなら価値はありますが、たぶんその効果はないに等しいか逆効果だと思われます。)
ただ、このやり方で合格して思うのは、たぶん知識に穴がありまくりだろうなということです。上を見ていただければ分かる通り、私が勉強したのは基本的にこれまで出題されてきたことだけですので、過去15回の間に一度も出題されていないようなことは全く頭に入っていないと思います。
ですので、「実務上、簿記2級が必要なんだ。しかもオレ一人で会社を支えなきゃいけないんだ」という方については、高い金を払って講義を受講することが無意味だとは私には言えません。それで体系的かつ実際的な知識が身につくなら価値はあるでしょう。
なぜ過去問が大事か
もしかすると、上を読んで「過去問だああァァんん?何言ってんだテメエ!!」と思った方もいるかもしれません。
というわけで、なぜ過去問が大事かを解説します。
簿記2級という試験を知るには過去問を見ることが一番です。これは勉強の効率を上げる&モチベーション維持において意味があります。
過去問を知らずに教科書から読み始めると、おそらく以下のような悩みが頭をもたげます。
- 「これを勉強して点数に繋がるのか?」
- 「なんかこんなこと分かりきっている気がするなあ……」
- 「勉強したことがちゃんと頭に入っているか不安……」
- 「大事なポイントが分からない……」
これらの悩みは全て、過去問から始めることで解決します。
過去問を解いて分からなかったところを勉強するようになるとこうなります。
- 「これを勉強すれば点数に直結する!」
- 「自分は分かっていると思っていたけど、分かっていないんだ!」
- 「思っていたより頭に入っていた!」
- 「ここが大事なポイントか!」
素晴らしい! これが過去問から始める勉強法の威力です!
大学受験だと試験範囲が広すぎるので過去問オンリーで全てをカバーするのは不可能ですが、簿記2級程度の範囲なら過去問オンリーでも十分合格点を狙えます。
まずは大問1を解こう
簿記の基礎は仕訳です。仕訳が分からないことにはその先には進めません。逆に、仕訳さえ分かれば、ほとんど分かったようなもんです。
簿記2級の問題で仕訳の勉強に適しているのはなんといっても大問1です。問題はシンプルですし、複雑な計算も不要です。
大問1がちんぷんかんぷん状態の人が大問2・3に挑んでもあまり意味がないと思うので、まずは大問1から取り組むのが良いと思います。大問1である程度の基礎を固めて、大問2・3を解いていく中で補強していくイメージですかね。
いきなり2級からで大丈夫?
ちなみに、私は簿記3級は取得していません。漢検と同じノリで考えていたからです。正直、これはあまり良くなかったかもという気持ちはなきにしもあらずです。
簿記が漢検と違うのは、簿記の知識は日常生活で使わないということです。なので、大半の人は、簿記の知識0で勉強を始めることになります。
そうすると、いきなり簿記2級から解きはじめて分からないところをググってみると「これは簿記3級の知識だから解説しないよ~」みたいなことが書いてあったりすることが稀にあります。
要するに、簿記2級を受験するなら当然知っているであろうという知識がないまま勉強することで多少の弊害があるってことですね。
とはいえ、結局、私も3級を取らずに2級を取得できていますので、いきなり2級に挑戦も普通にありだとは思います。が、やはり3級から勉強した方が、スムーズかもしれません。
まとめ
たらたら書いてますが、大事なことを集約すれば以下の二点に尽きます。
- 過去問を使って、
- 毎日コツコツ勉強しよう!
私が調べたこと、勉強に当たって思ったこと、申込みや当日の様子などは簿記カテゴリにまとめてありますので、ためふんになりそ~と思ったら読んでやってください。
一応、下にもポイントとなる記事を貼ってみます。
↓このブログの最初の記事
weatheredwithyou.hatenablog.com
↓簿記の中身に関する最初の記事
weatheredwithyou.hatenablog.com
↓ネット試験について書いています
weatheredwithyou.hatenablog.com↓試験日当日の記録です。