この記事は、東大法学部卒のバビボが主に中高生向けに成績を向上させるきっかけを与えられればと思って書いたものです。受験の記憶は10年以上前のものなので、不備があってもあしからず……。
この勉強法カテゴリの初回で書いたのですが、私はセンター試験の前日にある真理に気付いてしまったのです。
受験は運であると。
といいますのは、センター試験の2日前、過去問を解いていた私は国語で140点を取るというかつてない大失態をやらかしてしまいます。
東大を目指す受験生はセンター試験では9割を目標にしています。
900点満点中の810点を目指しているわけです。
目標と言っても、取れたらいいなレベルではなくて、9割に届かないとやっべーぞぐらいの目標ですね。
すなわち、失点は90点しか許されないわけですが、この日は国語だけで60点を失ってしまったわけです。
残り700点のうち、30点しか失点しないなんてのは不可能です。
なかなかショッキングな出来事です。
その翌日、引き続き、過去問を解いていた私ですが、今度は国語で満点を取ります。
私にとって国語ではそれが初めての満点。
ここで私は悟ったのです。受験とは運であると。
考えてみれば当たり前です。
広大な大学受験の出題範囲を完璧にカバーするのは常人には不可能。
自分の得意なところが出たら有利だし、不得意なところが出れば不利です。
当日たまたま病気を発症したり事故に遭う可能性もあります。
全ては運なのです。
そう考えたおかげで、私は本番にリラックスして臨むことができました。
結果としては、目標である810点を優に超える点数を出します。
受験とは運であるという説に従うのであれば、これもまたただ運が良かっただけかもしれません。
でもまあ、過緊張状態よりリラックスしている方が本来のパフォーマンスを発揮できるのではないかとも思います。
でもでも、私がこういう考えにたどり着いてリラックスできたのも運ですね。
突き詰めれば、やっぱり運が良かったのでしょう。
私が言いたいのは、「勉強なんかせんでええ……(⌒,_ゝ⌒)」ということではありません。
受験にせよなんにせよ、たいがいのものごとは確率論なのだということです。
タバコを吸えば肺がんになる確率は高まりますが、ヘビースモーカーでも肺がんにならない人も世の中にはいます。
ジャンクフードばかり食べていればたいがいは不健康になりますが、ジャンクフードを好む人の中にも長寿の人はいます。
吉田沙保里でさえオリンピックで金メダルを逃すのです。
絶対に確実なことなんてのはなかなかないもんです。
受験も同じ。勉強をすればするほど、合格する確率は高まります。
しかし、よほどのレベルにならない限りは、100%にまで高めることはできません。
大学受験という出題範囲があまりに広い世界では。
なので、落ちたらどうしようとか考えるのはやめましょう。
落ちる時は落ちます。どんなに頑張っても。
A判定を取っていた人だって落ちる時は落ちるのです。
別に落ちたっていいのです。
諸事情が許すのであれば浪人して再トライしてもいい。
それが難しいのであれば受かる大学に行けばいい。
なんなら大学に行かずに冒険してみたっていい。
自分で勝手に人生の正解を決めて一喜一憂するよりも、「ケ~セラ~セラ~なるように~なる~」と歌っているほうが、たぶん楽しい人生を送れるんじゃないでしょうか。
(とはいえ、楽しい人生になる可能性が高そうな道を歩もうとする気持ちは必要だと思いますが。)
漢文で読んだことがあるのでは? 漢文は大切なことを教えてくれていたんですね。