今週のお題「そうめん」
そうめんといえば夏。夏といえばそうめんです。
食卓の上には、白いそうめんがこんもりと盛られたボウル。
上に乗っている氷を取り、めんつゆの入った器に入れます。
そうめんといえばツナ。ツナといえばそうめんです。
プルタブを引っ張ってツナ缶を開け、一つまみ器の中に投入します。油がめんつゆの上に漂います。
刻みみょうがを入れながら、小学生の頃に祖父母の庭で摘んだことを思い出します。
そうめんを箸で掴める分だけ取り、器に入れます。めんつゆ、ツナ、みょうがと絡めてすすります。
噛めば簡単に切れる細い麺。するすると喉を通り抜けていきます。
瞬く間にざるは空になり、同時にお腹はいっぱいになります。
あぁ、もう終わってしまった……。
私にとってのそうめんはこんな食べ物です。いや、これはもう食べ物ではなくてそうめんという体験なのかもしれない。スイカより、かき氷より、綿あめより、夏を感じます。
麺類の中では一番好きかもしれないのに、8月にしか食べない。しかも、たぶん外では食べたことがない。メニュー表にあったかすら定かではない。不思議な存在。それがそうめん。漢字では素麺。英語ではSomen。何語でもそうめん。スタンド・バイ・ミーの鹿は、日本人にとってのそうめんなのかもしれない。本当に大事な食べ物は外で食べない。素麺のような食べ物にはもう出会えない。Somen♪ Somen♪ Eaten by me♪